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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■小倉ワークショップ余燼/第1回演劇研究会『笑の大学』
 今年10月に行われた、イッセー尾形の作り方小倉ワークショップ。
 心理学者の吉村順子先生のレポートが、イッセー尾形ブログに掲載された(12月5日付)。
 これだけのイベントがあったのだから、参加者の一人である以上は、この「無責任」の方にもレポートを掲載すればよかったのだが(しげ。からもせっつかれてたし)、先々月はまだ心の準備が整っていなかったのである。
 ミクシィのコミュニティに簡単に書きつづったレポートがあるにはあるが、さてそれをそのままここに転載しても、雰囲気の違いに戸惑う方もいらっしゃるだろうから、それは控える。

 吉村先生のレポートを引用しながら、覚書程度のことを書いてみようと思う。
 http://issey-ogata.jugem.jp/?eid=365#sequel(引用元)

〉 遠くになり近くになり、どこかで祭り囃子の太鼓の練習が聞こえる、それがぴったり芝居にはまりました。
〉 新生児室に流れるお母さんの拍動の音、それに同調することで、一人一人が同じ根っこを持ちながらも、こんなにも違って見えるということ。30人の日常ではとても濃いショッパーズたち。それが、水墨画のような芝居を作りました。

 森田先生は、「祇園太鼓を打てる人はいない?」と参加者に聞いてみたのだが、残念ながら皆無。
 男性の参加者が少ないし、生粋の小倉っ子ばかりというわけではなかったので、これは仕方がない。ただ、無法松のイメージばかりで北九州を捉えられても困る男性も多かろうと思うので、岡田さんの静かな太鼓は、遠雷のように舞台を彩っていて、これはこれでよかったと思う。「水墨画」とは言い得て妙。
 本物の祇園太鼓を聞こうと思ったら、中村有志さんを呼んでこないとね(笑)。


「笑い講」
> ダリの格好したいんちき笑い教ボランティアのイッセー尾形に言われるままに、大声で笑い声を上げていきます。
> で、イッセーも観客もあっけにとられます。おとなしい顔のまま前に進み出た人物は、腰に手をあててあっはっはとやりだすと、表には普段表れない、見事な大物笑いを続出させるのです。

 笑ったうちの一人が私です(笑)。
 本番当日にいきなり登場することになり、イッセーさんから「地上の人々を見下すように」と言われて、その指示どおりにやってみたつもり。でも直後に「意外な笑いでした」とイッセーさんに突っ込まれた。
 腰に手を当てるのをうまくできなかったのは、練習の時に私が上がってしまって失敗したのを、森田さんが「そのまま使おう」と言って採用されたもの。ちょっとしたネタを森田さんは鋭く見逃さない。
 人の恥を無理やり晒させているとも言えるが(苦笑)。


「嫁と姑」
> 大きなぼうやのような息子、袴をはいて堂々とした体躯が目立ちます。おふくろ、新米炊くのうまいなあ。と隣に座った和服女性に言います。嫁は歯をせせりながら、テレビの前にごろ寝。

 嫁役のSさんの「しーっ、しーっ」という歯をせせる音が大好きでした(笑)。
 Sさんは喋り出せば立て板に水でアドリブのセリフが言える人なのだが、森田さんはここではあえてセリフを殆ど抑えさせた。
 息子役のTさんは失礼ながら外見がデクノボーなので(そう見えるってだけで実態ではないので誤解なきよう)、実際にこの家を支えているのは、例え家事なんかしてなさそうであっても、今寝転がってるSさんなのである。
 小倉はやはり女が強い(笑)。


「次長の詩集」
> 二人で昼休み。微妙な男女の仲なのか。体を外側に傾けている女の肩に手を回します。そしていうことは、会社の同僚の悪口。二人して、微妙な関係性を保つために会社での噂話を使うことにしたみたいです。どうも、もっとも盛り上がるのは次長の話。そこに本当に間が悪く当人の次長が割り込みます。すっかり態度をかえて次長を持ち上げる男の持ち出すのは、次長のふんどしコレクションの話題。

 お調子者の社員を演じたのは、本当はマジメなんだろうけれども決してそうは見えない後のサノ氏。はまり役である。交流会で、森田さんが笑いながら「誰か止めろよ」とダメ出ししたフンドシ話は、もちろんアドリブ。

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12月06日(水)
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