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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■なーいないない金がない/『鉄人28号 皇帝の紋章』3巻(横山光輝・長谷川裕一/完結)
 タイトルは『ないない音頭』(by熊倉一雄)から。全く、こんな名曲がいつまで経ってもカラオケに入らないとは、世のオタクはちゃんとリクエストしているのだろうか。
 しげの日記にも書いている通り、今月はかなり財政がピンチなのである。
 もちろん、アソビにばかりカネを使っているからそうなるので、言い訳なんかできないし、同情されることではない。
 でも、我々とて一応モノは考えているので、本を買うにしても映画を見るにしても、ある程度は計算していて、予算オーバーにはならないように気をつけていたのである。見たい映画も涙を飲んでテレビ放送を待つようにして、今月はかなり控えている。
 だから、しげが「金がない」というのがどうにも解せなかった。まだ充分余裕があるはずだったので、「どうしてだ?」と問いただしてみた。
 「車検があるの忘れてたんで、それで予定が狂ったんよ」
 「日ごろから人に無駄遣いするなとか言ってるくせに、なんだよ、それは」
 「じゃ、あんたは金あると?」
 「ないよ」
 「なんで?!」
 「定期が今月で切れるの忘れてた。昨日買ったから、もう金がない」
 「あんたも無計画やん!」   
 まあ、バカ夫婦ここにありである。この日記は我々の恥もセキララに書くと決めているので、ご紹介した次第であるが、恥曝しはまだこれでは終わらない。
 しげがおもむろにこう言った。
 「ねえ……」
 「なんだ?」
 「ハカセの結婚式のご祝儀、減らさない?」
 ……ごめん、ハカセ。フクロが薄いけど、お祝いより自分たちの生活の方が大事だ。  


 各地に甚大な被害をもたらした台風14号、ようやくオホーツク海へ抜けて温帯低気圧に変わった。現段階での死者は20人、行方不明者は7人。自然災害だから諦めなきゃならない面があるにしろ、「事前に来ることが分かっている」のに、どうしていつもいつも犠牲者が出てしまうのか、どうにも歯がゆく、納得ができない。
 特にやりきれないのは、山口県岩国市の山陽自動車道の「のり面」が崩れた事故だ。新聞写真を見てその規模の大きさに驚いたのだが、長さ50メートル、幅15メートル以上にわたる盛り土で建設された高速道路ののり面が、上り線の路面ごと崩れ落ちたのである。この事故で、崖の下にあった家ごと三人が生き埋めになり、二人が遺体で発見された。開通後13年を経て、盛り土も充分安定していたのに、この始末である。耐震建築などもそうだが、どんなに人間が知恵を振り絞って自然に対抗する手段を考えても、それ以上の強大なパワーを持った自然が押し寄せてくれば、ひとたまりもないのである。
 日本の台風よりもはるかに被害甚大なアメリカのハリケーン「カトリーナ」であるが、こちらのニュースはいっこうに私の心に染みてこない。対岸の火事だからと言えばそれまでなのだが、救援の遅れやら略奪やら被害者の見殺しやらの殺伐としたニュースを立て続けに聞いていると、同情よりも先に「結局、あの国はそういう国である」と、国そのものに対する反感の方が先に立ってしまうのである。老人ホームの人たちを見殺しにして係員が全員逃げたって、そりゃなんだよ。ここまで無慈悲な事件はさすがに日本じゃ起こらないと思う(思いたい)。
 日本の治安だって、アメリカ並になってるじゃないかという意見もあるようだが、まだまだそこまでのことはないし、これからだってあそこまで悪くはなるまいと考えるのは楽観的に過ぎるだろうか。


 グータロウ君が、またヒビキ30話について、日記で絡んできた。
 あっ、この野郎、個人攻撃に走りやがったな。そうだよオレは「何様」だよ(笑)。
 って威張るつもりはないんだけれど、再々反論する意味はなくなっちゃったようなので、これだけ言って終わりにしとこう。「脚本の話しかしてないのに」っていうけどさあ、こっちは「脚本の話だけするんじゃねえ。それが、見方が『狭い』ってことなんだよ」って言ってるんだから、そこで「俺たちはあえて狭い見方をしてるんだ!」なんて卑屈に威張るんじゃねーやな。イタいオタクを演じられるってことは、即ち自分がイタいオタクだからだ。

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09月08日(木)
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