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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■明日更新できるかどうかは分からない/『サーティーガール』1・2巻(岩崎つばさ・カワイシンゴ)
さてまた、1ヶ月ほど間が空いてしまったが、まあ、いろいろ忙しかったりバテテたりしていたのである。その間の事情については、更新できたらします。
でも、映画や演劇やマンガの感想書いてたらキリがなさそうだな(笑)。
洋画の話題作では『バットマン・ビギンズ』がドンデン返しが利いててまあまあだったくらいで、『宇宙戦争』は原作の精神壊しちゃってて骨がねえし、『スター・ウォーズ シスの復讐』は「所詮は痴話喧嘩かよっ!」てな感じで卑俗だし、予測通りではあったけれども今のハリウッド映画じゃ金掛けたってこの程度のウス味のものしか作れない。だったら『さよならさよならハリウッド』のウッディ・アレンみたいに小粒の秀作を量産してほしいもんだ。
逆に日本映画は一般の評価は低かろうと、『逆境ナイン』『姑獲鳥の夏』、ともに面白かった。『逆境』はマンガの面白さを実写に移すことには決して成功はしていないけれども、単体としてよくまとまってるし、なにより藤岡弘、がいい(笑)。『姑獲鳥』は、映像化不可能なトリックをある趣向で一応はクリアしている。ただ、それに気づかない一般客の方が多いんじゃないかとは思うが(笑)。一番ツボにハマッたのは『イン・ザ・プール』。伊良部一郎の胡散臭さは、テレビ版の阿部寛よりより松尾スズキの方がずっといい。もっとも出番が主役って言ってるワリにすごく少なかったけど。『電車男』は部分的に映像の面白さが目立つくらいで、話自体は他愛無い。でもだから「総オタク化」が進みつつある現代人には受けてんだろうな。
あ、でも『戦国自衛隊1549』はやっぱりSFファンには薦めません。福井晴敏の原作は読んでないけど、映画はお話そのものがもう矛盾ありまくりで正視に耐えない。役者もいい役者さんすらヘタクソに見えるのはどうしてくれるってなくらいで。
芝居は寺山修司の『奴婢訓』の再演がやっぱりショッキングだった。これだけのものが20年前に作られてるんだから、現代の演劇人はもっと自己反省して頑張らないとね。テレビで見た演劇ではラーメンズの『アリス』が意欲的でしかも面白かった。見てない人には何のことだかわかんないだろうが、「風が吹いたら桶屋がボーカル」ってギャグがもうツボにハマッてよう(笑)。
えーっと、語り忘れはないかどうか。
マンガと小説に関してはもう読んだのが半端な量じゃないんでパス(涙)。『蟲師』や『デスノート』の新刊についても書いときたかったんだけどね。
このところしげはずっと、「エコロジーな缶詰ワールド」(ラクーンドッグさん主宰の劇団である)関係でモメていて、一緒に続けるか辞めるかとか、ゴタゴタしたあげく、ついに昨日、ケンカ別れのような形で正式に辞めてしまった。
その間の事情については、私は殆どしげからしか聞いていない。一方的な主張だけを聞かされているわけだから、どうしたってドッグさんの方がワルモノになってしまう。聞いてるだけだとあまりにドッグさんが理不尽な行動を取っているようにしか聞こえない(つか、社会生活が営めているとはとても思えない)ので、逆にしげの言葉の信憑性が疑われてしまうのだ。これではとてもどちらがいいの悪いのって客観的な判断はしかねる。
演劇関係者なんてものは根拠のないプライドだけは高いものだから、所詮はどっちもどっちってとこなのだろう。少なくともしげにトラブルを回避しようとする意志と判断力が欠けていたことは事実だ。本人は冷静なつもりでも、感情を優先させた言動を繰り返していたことは話を聞いただけで分かる。しげはすぐに「言葉が通じない相手」とドッグさんを非難するが、だいたい、「コトバは相手に通じるものだ」という幻想に囚われている時点で、演劇人としては失格ではないか。
結局はお互いのコトバがすれ違いまくったのが原因なのだなということがしげのこの発言から理解ができる。
言葉とは自分の意志を伝える手段ではなく、相手の意識をある方向に誘導するための手段である。あるいは、自分の言葉が相手にどう受け取られるかを見て取ることで、お互いの「文化」としての「言語フィールド」を確認するための手段である。間違っても、「話しあえばいつかは理解しあえる」なんて考えちゃいけない。
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07月19日(火)
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