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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■虫歯が痛いよ/『探偵学園Q』20巻(天樹征丸・さとうふみや)
この日記、わざと「だである」文と「ですます文」を混ぜて、記録的な意味合いとお客様への語り口調とをないまぜにして書いてるんですが、別に文体の統一ができないわけではありません(笑)。
日記なんだから、基本的には前者で書くのが普通だと思ってたんですが、ふと世間の日記さんを見渡してみると、語り口調の日記のほうが圧倒的に多い。そうか、みんなそんなに自分の日記を読んでもらいたいのか、とネットにおける「日記」が通常の「日記」とは意味合いが違うことを再確認いたしました(別に悪口じゃないからね)。
私なんぞは、語り口調を多用しちゃうと、文章がどうしても「落語風味」になっちゃって(「私なんぞ」と書き出しちゃうのが既にそうですね)、いや、お喋りそのものなら早口で一気に言っちゃうから、さほどモタモタした印象にはならなくてすむんですが、書いたものを読んでもらう場合にはただ文章が長くなるばかりですから、鬱陶しいだけだろうなあと、できるだけ避けるようにしてたんですね。それにどんなに「言文一致」を試みたところで、結局、自分のモノホンの喋りと文章とは一致しないんですよ。「語り口調風文章」になるばかりで、どこかね、目の前の相手に語りかけているように見えて、ホンの少し、視線が逸れているというか、宙を泳いでいるようなものになってしまう。「独り語りの傲慢さ」とでも言えばいいような雰囲気が漂ってしまうんですね。「落語口調」というのは実はそれを回避する有効な手段の一つなんですが、二葉亭四迷の『浮雲』なんかを読んでみると、円朝の速記本を参考にしたと言いながら、だからこその「混乱」があちこちに表れてしまっています。まんま落語口調で書いちゃえばいいところを、そこから離れて新たな「語り文体」を開発しようとしたところが急に堅っ苦しくなっちゃって、周囲の文章から浮いちゃって、その「傲慢さ」が目立っちゃってるんですね。エリート崩れはこれだから(笑)。
日頃の私は、他人の言によればかなりぶっきらぼうで無粋で、更にシニカルで余計なヒトコトが混じるんで、耳障りらしいです。亡母には大竹まことにそっくりと言われてましたが、これは喜んでいいのか悲しむべきなのか(苦笑)。自分じゃ全然似てないと思ってるんですがね。お前の書く文章っていやらしいんだよ、と感じていらっしゃる方も多いとは思いますが、ナマじゃない分、まだ「毒」は薄められてますんで、この程度でごカンベンいただければありがたい限りです。
でまあ、今日に限ってどうしていきなり語り口調に変えちゃったかと言いますと、冷静に書いちゃうとやたら悲惨な印象になっちゃいそうだったからでして(笑)。
夕べ、映画の帰りにコンビニに寄ったんですよ。私の場合、糖尿だし結石できやすい体質だし、一日の水分の消費量が結構嵩みますんで、しょっちゅうお茶だの水だの飲んでなきゃなんないんですね。で、帰ってきて早速、がぶっと水を飲んだと。
そしたらまあ、途端にとんでもない激痛が左顎に走りまして。いやもう、脳天をつんざくくらいのオソロシイ痛みで。要するにムシバの痛みなんですが、これまでもたまにズキッと来たことはあったんですが、それがどうやら神経の深いとこまで達しちゃったらしい。痛んでる箇所がちょうど歯と歯とのスキ間だもんで、どうにも処置の仕様がない。正露丸詰めようにもそこまで届かないわけです。
どうしたら痛みが治まるかというと、冷たい氷を口に含んで患部に当ててれば、一応は治まる。けれど、氷が溶ければ元の木阿弥です。仕方がないのでどうしたかって言うと、風呂に入って、口の中にシャワーで延々と水を流し続けた。いやホントに「一晩中」です。だって痛くって眠ろうと思っても眠れなかったんですから。その間、しげはずっと寝こいたままです。
朝になって、私が風呂で一晩過ごしたことに気づいたしげが、「そんなに痛いなら、オレを起こしてくれればよかったのに」と言いました。
「お前を起こしたら、どうにかなったのかよ?」と聞いたら、「そりゃ何もできないけどね」と言い返されました。だったら起こす意味なんてないってもんです。どうせ本当に起こしたら、「せっかく寝てたのに、どうして起こしたん!」って文句言うに決まってますから(涙)。
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05月27日(金)
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