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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ひとの住む街/『王道の狗』4巻(安彦良和/完結)
 昨日の余震で、玄海島の被災者の一時帰島が中止になった。
そうなるだろうなと予測はしていたが、今日はまた福岡にはかなりの量の雨が降っている。本震の後にも雨が降って、地滑りや崖崩れの起きた箇所が多々あったので、完全帰島がいつになるか、全く見えない状況になっているが、体育館での避難生活はもうかなり限界に来てるんじゃないか。
 病院も余裕がないなら、それこそ民間のボランティアで、ビルのオフィスの一室を空けたり、入居者のないマンションの部屋を一時的に提供したりするとか、天神あたりならいくらでもそれができそうな気がするけれど、そんな気配もないよなあ。それも行政が指導しなけりゃ動けないのかね。あるいはタダでそんなこたあできないと思っているのかね。
 天神・赤坂あたりでは、地震直後に一時避難した地区で、落書きや空き巣が横行したというけれど(避難させといて警備もしてなかった警察も糞タワケだが)、人間が住む環境自体が、あのあたりではかなり前から崩壊れているのである。再開発だの何だので、ビルを建て増ししたりデパートがぽこぽこ建ったりしたけれど、結局それは店同士の競争を生むばかりで、昔ながらの商店街のような横のつながりは失われてしまった。それはさらに西の西新・藤崎あたりの商店街の賑わいと比較すれば雲泥の差である。
 人が住まなくなったから、天神では小学校が廃校にも追い込まれた。それでもかまわん、と「遊びの街」を推進してきたツケが、まさしく「いざ」というとき、こういう形で出てきてしまったように思えてならない。何年か前、「住みやすい街」のアンケートで福岡はかなり上位に位置していたが、悲しいことに、天神近辺についてはその名を返上しなきゃならないようである。
 地震関連の話、そろそろやめようと思ってたのに、これだものなあ。うちもそろそろ部屋を片付けたいと思ってたのだが、まだ危なっかしくて手をつけられないのである。


 しげの体調、ようやく回復の兆し。
 てゆーかあ、ビョーキ? ってゆーより、ヤクチューだったのね、しげのやつ。
病院から睡眠薬を貰ってるんだけどー、なかなか眠れないからっていうんでー、一週間分貰ってるのを一気に三日か四日くらいで飲んじゃってたのねー。ばかだから。なのでー、あとの三日か四日くらいはー、薬がなくって眠れないし気分が悪いしって状態だったわけー。昨日薬もらった途端に具合悪いの治っちゃったってゆーからあ、薬くらいちゃんと自分で調整して飲めよって話―? てゆーかあ、病院に行ってんのにかえってカラダ悪くしてるんじゃ意味ねーじゃんねえ?
 ……気分がよくなったのか、今日は四六時中眠りこけてんだけど、いつもより「寝ぼけ度」が激しい。朝起きたら枕元にパックの飲み物があったとかで、私に「持ってきてくれたん?」と聞くのだが、私はそんな親切なまねはしていない。つか、寝てるしげのところに飲み物を持っていったりしたら、寝相の悪いしげのこと、布団の上に飲み物をぶちまかしかねない。しげが、自分で持ってきて飲んでいながら、そのことをきれいさっぱり忘れているのである。「確かにストローの挿し方がオレのやり方だけど……」と首をひねっているが、それが紛れもない証拠だ。
昨日の余震のときもそうだったが、確実に覚醒してるんじゃないかと思えるほどにテキパキと喋ったり出歩いたりしていても、実はやっぱり寝ぼけていて、翌日になると記憶から完全に消去されているなんてことがやたら多いのだ。夢遊病の気は前からあったが、薬を服用するようになってからそれが激しくなってきているのである。
 だいたい「眠れないー、眠れないー」とぶつくさ言いながら、実際にはいったん寝たら半日以上寝てるんだから(たまにトイレに起きるがそのことも全然覚えていない)、単に寝付きが悪いだけの話なのである。「自分は寝付きが悪い」と自己暗示をかけてるせいで眠れなくなっているし、眠ったら眠ったで半覚醒状態に陥っているのは、見てりゃ分かることだ。

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04月02日(土)
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