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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■あ〜んあんあ、驚いた日記4
 パソコンクラッシュ、金曜日に業者が来てくれるとの連絡。
 説明書というものがいかに役に立たんかということである。

「TOHOシネマズトリアス久山」で、映画『ステップフォード・ワイフ』。
以前は「ヴァージンシネマズ」だったのが、去年から東宝系になった。『マトリックス・リローデッド』を見て以来だから、1年以上、見に来ていない。だって、遠いし、他に寄る所もないし。でも「天神東宝」ではこの映画やってないから、ここまで足を運ぶしかないのである。平日の夜だから仕方ないのかもしれないが、ただっ広い駐車場がガラ透き。他の映画館との差別化を図っているのは、THX、SRD-EX、DTS、SRDスナック付き、飲食テーブル、リクライニングシート設置のプレミアスクリーンなんだけれども、別に食ったり寝たりしたいわけじゃないのでたいした魅力ではない。今や通常料金の1800円という値段が普通の生活送ってる庶民にとってはもう大贅沢なのである。それを2400円というのはなんかもう庶民は映画見るなといってるようなものだ。……って久山でそれやってどうする(久山を知らない他地方の方へ。名前どおり、周りはただ山しかないとこです)。こんな商売の仕方して、存続していけるのかいな、と余計な心配。
でも、遠出までしたってのに、映画はおかなり寒い出来。『死の接吻』のアイラ・レヴィン原作だし、『ダーク・クリスタル』のフランク・オズ監督だし、と、ちょっと期待はしてたのだが、考えてみれば、オズ監督、『おつむて・ん・て・んクリニック』の人でもあったのだ。コメディの監督としてはまあ中の下くらい。「ステップフォードの女たちには秘密がある」ったって、どんな“秘密”かは物語の中盤で早々にバラされる。まあ、ラストまで持ってけるほどの謎でもないから、その判断は間違っちゃいないのだが、もともと原作のモチーフが「ウーマンリブに対抗する男たちの反逆」という、1960〜70年代にしか成立しないものだったので、それをウーマンリブ運動自体がお笑いになってしまった今、映画にしたところで、時代錯誤というよりもかなり悪趣味なものにしかならない。それをどうクリアするかがポイントだったと思うんだけれども、オズ監督が物語をコメディにシフトさせた結果、ミステリーなんだかSFなんだかコメディなんだか、どうにもどっちつかずのふやけた映画になってしまった。
ニコール・キッドマン、マシュー・ブロデリック、ベット・ミドラー、グレン・クローズ、クリストファー・ウォーケン(さらにはわれらがジョン・ロヴィッツも!)と、役者をこれだけ集めといて、持ち味を生かしきれているとは言い難い。つか、既成のイメージをなぞりすぎていて、かえってつまんなくなっているのである。知性派のキャリアウーマンだがケンのあるキッドマン、優柔不断の夫のブロデリック、ガサツで家事ひとつこなせない「殺したい女」なミドラー、上流志向で権威主義的なクローズ、そして正体がアレなウォーケン、どの役も以前、この人同じ役やってなかった? という印象なのである。これじゃただの“なぞり”で、パロディにも何にもなってないよ。
しげは見終わった後、「マシュー・ブロデリックって、グータロウさんに似てない? 顔じゃなくて雰囲気が」とか言ってたが、最後にはまあいい役になるけれど、途中はかなり軟弱だから、あまり誉め言葉になってないと思う。



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02月21日(月)
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