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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■入院顛末4・絶食したのに太るフシギ
 ようやく退院の日。それでもやはり朝食はまだお粥である。
 夕べはまだ食欲が出なくて、ちょうど見舞いに来ていたしげに、おかずの白身魚に揚げ豆腐を半分分けてやったので、朝はさすがにおなかがすいている。けれど病院の朝食というのはたいてい一汁一菜なので(実際、梅干と吸い物だけである)、そう腹が膨れるものでもない。せめてあと一品、何かもうちょっとしっかりしたものが食えればなあ、という気分になったが、ということは取りも直さず、現実にだいぶ回復してきたということなのだろう。もっとも退院後も服用するようにと、胃腸薬だの頭痛薬だの抗生物質だの、七種類くらいもらいはしたが(^_^;)。
 一応、吐き気だの血便だの、症状がぶり返さない限りは通院する必要はないとのことなので、ひと安心である。

 午前10時、しげが迎えに来るが、目覚めたのがギリギリで、病院にはやはり行き損なったとか。予想通りである。父に借りた金を返しに行く前に、病院に寄ろうと相談する。
 受付で支払いを済ませて、いったん外に出たはいいが、診断書をもらい忘れて、慌てて受付に戻る。問い合わせてみると、昨日のうちに頼んでおいたのに担当の女医さん、ケロッと忘れておられた。ま、よくあることである。けど、対応した受付の方がえらく馬鹿丁寧に「申し訳ありません!」と頭を下げられたので、いや、何もそこまで、とかえって恐縮する。今通ってる眼科の先生も“毎回”診断書を忘れてくれるのだけれども、受付の対応がまた、「細かいこと頼みやがって」みたいな態度でよ(⌒―⌒メ)。素直に謝るのが普通なんだよなあ。
 行き付けの病院で、しげの風邪薬を処方してもらい、父の店に回る。お金を返したあと、「バーミヤン」に寄って昼飯。もちろん、まだたいそうなものは食べられないので、お粥とほうれん草の水餃子を注文する。しげは麻婆豆腐定職高なんだかを頼んでいたが、「辛い辛い」と言って食が進まない。麻婆が辛いのは当たり前なのにならなぜ注文するのか、理解しがたい。
 なんやかやで、帰宅は2時近くになった。職場に、明日から復帰する旨、連絡を入れるが、上司と連絡がつかず、伝言のみ。忙しいんじゃないのかなあ。ホントにいいのかなあ、出勤しなくて。
 改めて体重を量ってみると、なんと入院したときより1キロ以上増えている。まる二日、完全絶食してたのに、なぜだ、と思ったが、考えてみればその間ずっと点滴打ちっぱなしだったのだ。恐るべし点滴の栄養力! つか、私のからだもからだで、入院時は脱水症状を起こしていて血管が潰れていて、点滴の注射針を射しても点滴が流れていかないくらいへにょへにょだったのに、いったん栄養を吸収し出すと、スポンジが水を含むように増えているのである。太りやすいなら簡単に痩せてくれてもいいのになあ。


 夕方から、メルパルクホール福岡に向かう。近所のロイヤルホストで夕食(注文したのはやっぱりホタテ粥)したあと、PARCOプロデュースによる舞台『鈍獣』を見る。これ、当然チケットを買っておいたのだが、もし退院が一日ズレてたら、キャンセルしなきゃならないところだった。つか、殆ど諦めてたので、なんか嬉しさもひとしおである。

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09月08日(水)
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