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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■「狐の嫁入り」考。…いや、そんな大層なもんじゃなくて。
盆休み最後の日。
明日から仕事だけれど、こう見えても仕事はキライではないので、休みが終わって残念、という気持ちはない。イヤなのはまだまだ残暑が厳しいということである。
朝から映画を見にしげと博多駅まで出かける。映画は『丹下左膳 百万両の壷』。しげは初めは興味を示していたのだが、トヨエツ主演と聞いて、「つまんないんじゃないの?」と渋るようになった。てっきり、大河内傳次郎のオリジナル版の公開だと思いこんでいたのである。名作中の名作であるオリジナル版はそれとして、リメイク版はどこをどう変更したのか、そこが私の気になっていたところである。ちょうど「浴衣か着物を着て行くと千円で入場できます」というキャンペーンをやっていたので、昼でも安く見られるんだよ、と説得して、浴衣を着せて無理矢理引っ張って来た。これでつまんなかったら、またひと悶着ありかねないところだ。
しげ、ここんとこ浴衣を着続けなので、ムナモトがちょっとゆるんでいる。それが色っぽく見えるならまだいいのだが、虫刺されがちょうどそこにあるので、みっともないだけである。「色っぽくないと?」としげは不満気だが、これから時代劇で、和久井映見とか麻生久美子を見ようってんである。同じ和服でも比較するのはチトおこがましい。てゆーかあ、何をどう着てもー、しげが「色っぽく」なることだけはあり得な〜いと思う。
私の方はやっぱり「ガマ王子」のTシャツ。それでもなんとなく蒸し暑くて、雨のひと降りでもしてくれりゃいいのにな、と思っていたら、博多駅に着いた途端に、天気雨である。
「狐の嫁入りだな」と言ったら、しげが「どこに狐がいるんだよ?」と突っ込んで来る。
「普通、森にいるだろ、狐は」
「森なんてないじゃん」
「神社にはあるよ。お稲荷さんはどこにでもあるから」
「じゃあ、お稲荷さんからお稲荷さんへ嫁に行くの?」
「そうだよ」
もう、なんの会話だかよくわからなくなって来たので、受け答えも適当であるが、ふと、気になったのは、どうして天気雨のことを狐の嫁入りと呼ぶのかであった。狐と天狗は同一のもので、天駆けるものであることは疑いない(黒澤明の『夢』では、森の中歩いてたけど)。
雲もないのに(ホントはある)雨が降るとは、空を狐の嫁入り行列が通っているのだろう、と昔の人が考えたのは分かるのだが、嫁入り行列の最中に「水を撒く」とかする地方があるのだろうか? 夏場の雨だから、「打ち水」でもしてるということなのだろうか。狐の小便でなけりゃいいのだが。
映画はまあ悪くもないが、かといって感動するほどでもない、という感じ。テレビスペシャルで充分じゃないか、という気がしてしまうのがネックか。しげは柳生源三郎役の野村宏伸が適度にボケた役を演じていたので、満足したようだった。オリジナル版では、長門裕之、津川雅彦のお父さんの沢村国太郎が演じていた役である。でもあれは「強い役を演じることが多い」国太郎が、「見掛け倒しで弱い」役を演じるから面白いので、見かけも中身も弱そうな野村宏伸が演じても当たり前なだけなのだけれども、
帰りに「レッドキャベツ」に寄って、買い物と水汲み。
帰宅してオリジナル版『丹下左膳餘話 百萬兩の壺』をDVDで見返す。林不忘の原作小説も本棚の奥から引っ張り出してきて読み返し。映画の感想をコンテンツに上げるために比較しているのだが、そんなことを細かくやってると、時間はあっという間に過ぎてしまうし、記事はどんどん長くなるばかりなのである。ああ、短くパッパと片付けちゃおうといつも考えているのに(T.T)。
イギリスのドキュメンタリー映画監督ダニエル・ゴードンとニコラス・ボナーの二人が、北朝鮮に脱走した元米兵を題材にした新作『Crossing the Line』を製作するとか。となれば、あの人も出るのかな? と思い浮かべてしまうジェンキンスさんだけれど、既に面会しているとか。早ッ!(°θ°;)
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08月17日(火)
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