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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■飢えてる男ってそんなに多いか?
あるところで、ある女性に恋を告白されてしまう。まさかいきなり抱きつかれるとは思ってもみなかったので、ちょいと態勢を崩してしまった。
……とこれだけ書くと、なんだか艶っぽい話のようであるが、そんなことは全然なくて、私の返事は「そりゃどうもありがとう」で終わりである。相手もこちらがさほど慌てないとみるとニッコリ笑って離れて行ったので、それ以上の進展はない。まあ、長く生きてりゃこういうこともたまにあることである。
世の中には、女性から「単なる好意よりはちょっと強め」の態度を示されると、過剰に反応してしまって、「コイツ俺に惚れてるな」と有頂天になっちゃう男も多いのだけれど、まず、鏡をじっくり御覧になることをオススメする。女性が木陰からジッとこちらを見つめて届かぬ思いに胸を焦がす、なんてシチュエーションが全くないとは言わないが、その相手は十中八九、あなたではないのだ。
女性の方だって、「思わせぶり」をするのがよくないんじゃないか、という意見はある。けれど、男のほうがそれを「言い訳」にして、当たり前のように鼻の下を伸ばしてしまうというのは、若いときならばともかく、30、40ともなればただの馬鹿であろう。ところが、実際には、そういう自分というものを知らない自意識過剰な御仁は馬に食わせるほどいるのである。そういうやつらが、いわゆる「不祥事」を起こしてしまい、「私はコレで、会社を辞めました」なんてことになる。私の昔の同僚にも、その「不祥事」をしでかしてしまった人間が何人もいた。……で、辞めなかったやつもいるんだ、コレが。
「恋愛は自由だ」ってのはそりゃその通りである。たとえばそれが「不倫」のように「背徳」と呼ばれる形のものであったとしても、本人たちがそれを納得ずくでやってるのであれば、文句を付けようなんて気はサラサラない。私ゃ道徳家でもなければ啓蒙家でもないのだ。説教は大嫌いである。
でもたいていの場合、そういう関係に陥ってしまってる人間たちは、男も女も、先述した「言い訳」のごとく、心のどこかで「逃げ」を打っているのである。誰かに責任転嫁しているのである。潔くないと言うか、根性がないと言うか、覚悟が足りないんじゃないか。いや、覚悟があればやっていい、と言いたいわけでもないが、そうやって自分の卑劣さから眼を背けてるところがこの糞野郎が、とどうしても思ってしまうのである。
私の場合、女性からコナかけられても全然心が動かないものだから、人によっては「女房に去勢されてるんじゃないか」と揶揄する人もいたりするんだが、脳が梅毒に犯されてるようなやつに言われたかないのである。女房一筋で何が悪い。
いやまあ、たまに『プレイボーイ』立ち読みするくらいはありますが。でも小林よしのりじゃないが、エロ雑誌の袋綴じを切って見るほどの熱意はさすがにないのだよなあ(~_~;)。
こないだの「火星に水の痕跡が」ってニュースには、実はあまり興味を惹かれなかったのである。いや、そのニュースが科学的に重要でないというつもりはないんだけれども、お調子者がすぐに「火星にも生命がいたかも!?」と短絡的なこと言い出すのが鬱陶しくてね。水があったって生命が生まれる可能性は限りなく低い。そんなことができるのならとうの昔に人類は水から人工生命を生み出してるんである。地球における生命の誕生が殆ど「奇跡」に近いからこそ、未だに科学と神学の対立だって続いてるのだよ。水と生命を直結させて考える思考は、「迷信」に近く、かえって地道な研究を阻害しかねない。自分が科学的思考の徒であらんとするのならば、今、有頂天になるのは早計に過ぎるというものである。もっとも、火星の成立の謎が解明されるのは、いったい何百年後になるかわかんないんだけどね。だからと言って、夢語りと妄想とを一緒くたにしちゃ、あきまへん。
それよりももっと「へええ」と驚いていいのは<太陽系「第十惑星」?の発見である。
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03月15日(月)
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