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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■オタクの末路?/『吼えろペン』8巻(島本和彦)/『フロイト先生のウソ』(R・デーゲン)/DVD『マジンカイザー死闘!暗黒大将軍』
昨21日、川崎市でペット卸販売店に侵入してカメ88匹を盗んだ無職の男(46)が逮捕された。
もともと男は大のカメ好き。自宅でも、カメ20〜30匹を飼育している。男はカメを盗んで帰宅すると、水槽には入れずに洗面器やたらいに振り分けてそのまま眠った。朝になって家中がカメだらけになっていることに気づいた家人が、さてはカメを盗んだかと110番通報したと言う。
いやまあ、なんと言うか、女の子を集めるよりは罪がないかなという微笑ましい事件だね。罪になるんだけど。本人はホントに純粋にカメが好きで、売買して儲けようとかそんな気は全くなかったらしい。これこそ純粋犯罪と言えるかね。今私が作った言葉だけど。
でも、ふと考えれば、88匹という数はやっぱり異常は異常なんである。最初は一匹二匹だったのがどんどんエスカレートしてってあのカメこのカメとほしくなったのであろう。日本に生息するカメはクサガメ、ニホンイシガメなど7種類だけだが、全世界では70種類以上いるとか。そういうものもツガイで集めてきちんと飼育しよう、なんて考え始めれば確かにキリはあるまい。多分、一種ごとに育て方も違うと思われるが、そういうものも調べて飼おうとしてたんではなかろうか。そういう粘着質は、食玩を全種類コンプリートしなければ気がすまないオタクの気持ちに共通するものがある。憶測だが、この男がかつて『ガメラ』のファンであった可能性は案外高いのではないか。かつてのガメラブームを知らぬ若い人にはピンと来ないだろうが、『ガメラ』ファンは必然的にホンモノのカメも好きになっていたものなのである。
オタクに対する一般人の偏見は未だに強い。
家人も多分、男から「またカメ飼いたいんだけど」とか言われて「いい加減でこれ以上カメ飼うのやめなさいよ、もう30匹もいるのよ」と怒ったりしてたんではあるまいか。オタクの欲望を頭ごなしに規制することがどんな事態を産むか、家人は気づかなかったに違いない。まあ野放しにして財産食いつぶされても困るが、オタクの心はみな繊細で傷つきやすいのである。優しく真綿でくるむように接して頂けるとありがたいのだが。いや、私の集めてるものは本とかDVDとかあまり危険のないものばかりなんで(^_^;)。
香取慎吾主演で『忍者ハットリくん』が映画化だって。もちろんアニメでなく実写である。ここまで来るとなんでもあり……つか、ずっと先に実写ドラマ化されてたこと知ってる人ももう少なかろうなあ。って私も本放送時にはまだ生まれてない。これも有名だが、デビュー当時の松坂慶子が出てたくらい昔なんである。
ふと思ったのだが、我々がマンガの実写化にどうしても拒否反応を抱いてしまうのは、アニメが普及する以前、マンガが実写化されたモノに稚拙っつーか、ロクでもないものがやたら多かったせいではなかろうか。『鉄腕アトム』も『鉄人28号』もなんかねー、という出来である(もちろん『忍者部隊月光』のような例外もある)。
かつての「恥ずかしい」記憶が無意識に残っていて、どうしても拒絶反応を起こしてしまうのだ。……って、だからそのころ私、まだ生まれてないんだって。
仕事帰りに博多駅の「杵屋」でミニ天丼定食。天丼にウドンがついてるんだけど、これくらいがカロリー的にはちょうどいい。別に食っちゃいけないものがあるんじゃなくて、量を減らしゃいいだけなんだから。
マンガ、島本和彦『吼えろペン』8巻(小学館/サンデーGXコミックス・560円)。
島本和彦はこのマンガのこの巻を描くために生まれてきたと言っても過言ではないのではないか(^o^)。
もちろん、「富士鷹ジュビロ」の登場である。まあこれまでにも島本さんは実在マンガ家をモデルにして描いてきてたけど、これはもうホンモノ以上に熱い(いや、本人知ってるわけじゃないけど)。島本さんはこのエピソードを描くだけで通常の2倍くらいの時間をかけちゃったのではないか(^o^)。
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07月22日(火)
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