ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■たいして過激なことは書いてない/『トリビアの泉 へぇの本』第T・U巻/『ああっ女神さまっ』26巻(藤島康介)
 またもや日記の更新が遅れ気味なので、例の長崎市の児童誘拐殺人事件について、掲示板の方に感想を書く。あとになって感想が変化したときのためなんだが、実のところあとで書いてもたいした変化はない。
 というのも私は、事件そのものには殆ど関心がなくて、「世間がその事件をどう受けとめたか」という「時代の感覚」のほうに視線が動いてしまうからだ。事件は「現場」なんかで起こってるんじゃない、「時代」と「世間」がデッチアゲてんだ(^○^)。
 だもんで、書いた内容、事件の悲惨さがどうの、ということには一切触れてない。おかげで掲示板に書き殴った内容だけだと、説明不足な点もあるので、事件自体の概容をもう一度長崎県警の報告からおさらいする。

 昨7月9日に補導された少年は、7月1日午後7時20分頃、長崎市の家電店で種元駿ちゃん(4歳)を誘拐。路面電車などを乗り継いで、約4キロ南の駐車場ビルに移動した。そして9時15分頃、同ビル屋上で駿ちゃんを全裸にして突き落とし、殺害。
 取調べに対して少年は素直に応じ、「たまたま店にいた子どもに声を掛けたらついてきた。顔見知りではなく、全く知らない子どもだった。いたずら目的で駿ちゃんを連れ出し、騒がれるなどしたため困って投げ落とした」などと答えている。
 少年が13歳以下のため、県警は児童福祉法に基づいて長崎中央児童相談所に通告、相談所はまた「審判に委ねるのが適当」と判断、本日の午後、事件を長崎家裁に送致した。
 家裁は2週間の「観護措置」を決定し、少年は、裁判官から非行事実などの確認を受けて長崎少年鑑別所に収容された。

 報道メディアは既に「第2の“酒鬼薔薇事件”」という呼称も使っているし、既にネットでは少年の本名と顔写真と称するもの(複数確認したから間違いも当然ある)も出回っている。

 で、以下が掲示板に私が書いた内容。

> 天皇崩御なみの特大記事で報道されてる例の12歳の事件だけど、正直な話、騒ぎ過ぎなんじゃないのか。今日になってようやく動機がイタズラ目的だった由、判明しつつあるけれども、昨日一昨日なんか、状況も殆ど分らないうちから、新聞もテレビも「12歳の犯行!」って大見出しでさ、やたら煽情的だったよねえ。ホントになぜなの? 
> だいたい「12歳」って年齢だけでショックを受けるのって、あまりにも世間知らずだと思うがな。そのへんのガキンチョ見てみなよ。12歳ならもう充分、オトナ相手にしたって人殺す意志くらい持ってるよ(体格は関係なし)。マスコミ、本当に「まさか12歳だったとは」とか思ってる? 昔、14歳の犯行が起こった時には結構「いずれ小学生の犯罪も」って警鐘鳴らしてた人いくらでもいたぞ。犯罪に年齢制限はないってこと、とっくの昔に理解してたはずじゃないのか。
> なんだかねえ、今更ながら驚いて見せるのは、これまで何を報道すべきかってことをわざと見過ごしてきたマスコミの責任回避にしか私には見えないんだけどねえ。

> もちろんそれは、庶民だって同じこと。テレビのインタビューに答えてさ、「まさか12歳だったとは」なんて驚いてみせてるおばちゃんたちがいるけど、本気なんですかねえ、あれ。身近にいる子供たちが犯罪者になる可能性から目を逸らしてるから「ショックを受けたふり」ができるんじゃない? で、これから先、似たような事件が起こったってさ、どうせまた同じように「ショックを受けたふり」をし続けるんだよな、きっと。
> 自分たちのやってることの意味、分かってる?
> それって結局、「子供のことなんて私は考えたくもありません」って言ってることなんだよ。多分、自分の子供のことも含めてね。

> ともかく、情報が不充分な段階から騒いでるのは、事実を解明しようという意図よりも、この事件をどんな物語に仕立てあげようかという意志の方が勝っているからだ。それもどうせキャスターたちが訳知り顔に語るのは、いい加減百万回くらい聞き飽きてる三文小説なみの陳腐なドラマなんだよね。

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07月10日(木)
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