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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■世界は非常識でいっぱい/『ホスピタル』1・2巻(唐沢なをき)/『軽井沢シンドロームSPROUT』2巻(たがみよしひさ)ほか
 私は見てなかったのだが、昨日の『ハリケンジャー』で、池田秀一がこんなセリフを言ったそうな。
 「見せてもらおう……性能とやらを!」
 「当たらなければどうという事はない!」
 職場の若いオタクが狂喜して教えてくれたんだが、どうリアクション取れと言うのかな(^_^;)。
 脚本家か演出家のお遊びなんだろうけれど、そういうのってもう腐るほど見て来てるから、今更「へ〜え」くらいしか反応のしようがないのよ。セルフパロデディなら、『ザ・シンプソンズ』でデイビッド・ドゥカブニーとジリアン・アンダーソンが1話まるまる使って、あのキャラを演じてたのが極め付けって感じだったな。
 ああ、あと、『鉄腕GINREI』で、山口勝平が大作少年の声のままで「これでも26で、コドモもいるんです」って言ってたのには笑ったな。セルフパロディとはちょっと違うけど。


 相変わらず、ウチの職場では面白いことが次々と起こる。
 仕事に関することだから面白がっちゃいられないのだが、例のノイローゼ気味の同僚と出入りの業者がトラブってしまったのだ。
 契約に関することでどうも何かの齟齬があったらしい。
 なんとか話し合ってその場は収まったのだが、そのあとその同僚、ヒトリゴトで何やらブツブツブツブツ呟き続けているのである。
 何言ってんだろう、と思って見ていたら、すれ違いざまに、ここでは書けないような悪態をボソッと吐きだした。
 すみません、私、今、本気でこの職場で仕事するのが怖いです( > < ;)//。こっちにまでトバッチリは来ないとは思うけど。


 仕事の合間に一冊、本を読み切る。
 21世紀研究会『常識の世界地図』(文春新書・819円)。
 世界各国の文化比較をカタログ的にまとめたもの。
 まあ、ウソは書いてないんだろうけれど、どこまでがホントかちょっと首を捻りたくはなるね。ユダヤでは牛肉と牛乳は同じ冷蔵庫に仕舞っちゃいけないんだって。理由は親子関係にあるものを同時に料理に使っちゃいけないからっていうことなんだけれど、食って同じウンコになるのはいいのか? いや、信仰を冒涜するつもりはなくてただの疑問なんだけどさ。日本の親子丼なんて、ユダヤ人が見たら卒倒しちゃうんじゃないかなあ。
 概ねこの本、日本人の習慣・常識がいかに世界で通用しないかってことを書き連ねてるんだけれど、Vサインはギリシアでは「くたばれ」の意味になるとか、正座をすると韓国では「罪人の座り方だ」と嫌われるとか、ストライプのネクタイはイギリスでは由緒正しい伝統を持つものなので無関係な人間が付けちゃいけないとか、そんなん全部気にしてたら、キリがないわ、とネを上げそうになるが、外国人と付き合う、ということはもともとそういうリスクを覚悟しなければならないことなのである。……無理して外国に行きたくもないな。
 それはそうと、冒頭で「日本人にとっては何気ないしぐさの一つなのだが、外国人にひどく嫌がられるものに『指差し』がある」とあったが、これ、日本でも地域差がないか。
 福岡では少なくとも人を簡単に指差ししたりしない。会議の席上などでも、呼名はするが指差しは滅多にしない。そこにその人物がいるのにわざわざ指差しするとは自分が支配的立場に立とうとしているように見られて嫌われるのである。
 かと言って九州全般が指差しをしない、というわけでもない。10年くらい前、北九州演劇祭で、些細なことから劇作家の山崎哲と口論したことがあったが、あいつ、思いっきり私を「指差し」どころか「指振り回し」して罵倒しやがったけど、アレは宮崎出身であった。宮崎人にはあんなふうに激昂して人を指差すタイプが多いのであろう。北九州と南九州は文化圏が全く違うので、いっしょくたに「九州男児」なんて括られたくはない。山崎はあのあとテレビで「オウム真理教擁護」の発言して視聴者から総スカンを食らい、ホサれちゃったんで、いい気味だと思ったもんだった。
 長崎出身の内田春菊は『ストレッサーズ』の中で「指差し確認するし……」と不快感を露にしてるコマを描いていた。指差しを嫌う人間は日本人にも結構多いんじゃないか。

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02月03日(月)
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