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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■仕事なんぞしたくもないわ/『しゃべくり探偵の四季』(黒崎緑)/『<映画の見方>がわかる本』(町山智浩)ほか
正月も二日から仕事。
しげは今日も朝寝してて、車での送りはナシ。もっともしげも元旦関係なしに仕事してたんで疲れているようである。
タクシーを拾おうとするが、正月も二日から道を通ってるタクシーなんてないんだよ、これが。15分ほど寒空に立ちんぼ。さて、これがカラダによくなかったのだろう、あとでちょっとノドがいがらっぽくなる。
震えながら職場に着いたら、同僚から「遅刻ですよ」のヒトコト。勤務時間がいつもより30分早かったのに気付かなかったのだ。
私の不注意ではあるのだが、正月早々に出勤させられた上に、まさか時間まで超過勤務させられるとは思ってもみなかったしなあ。半日仕事をして帰宅。
マンガ、浦沢直樹『20世紀少年』11巻(小学館/ビッグスピリッコミックス・CD付き780円)。
特製CDが付いてたらしいが、買ってきたしげがどっかに隠してしまったんで中身がわからない。だから勝手にどこにでも置くなってば。
うーん、キョンキョンが後ろに下がってしまった。この子が私のイチオシキャラだったんだが。でもまだ「絶交」されたわけじゃないんで、また出番はあることであろう。
さて、「ともだち」の正体は「ヤマネ君」か? ってとこで終わってるけど、こういう引きだとたいてい違うんだよなあ。こないだまでサダキヨじゃないかとか言ってて違ってたんだから、この手を何度も使うのは白けるだけなんだが。これ以上、話を錯綜させすぎて拍子抜けな結末にならなきゃいいんだけどね。
実は「ともだち」はケンジのもう一つの人格、なんて結末だけは願い下げだ。
マンガ、永井豪『魔王ダンテ 現魔編』2巻(講談社/マガジンZKC・550円)。
オリジナル版の1巻と比較すると、どうしたって見劣りしちゃうんだよな、これが。新登場のキャラがどうにもジャマに見えてしまう。「神の13使徒」なんて、ハッタリかましてるけどさー(『魔獣戦線』かい)、永井さんがこういうの出してきても「どうせまだ先の展開なんて考えてないし、全員出せないまま終わっちゃうんでしょ?」としか思えないのだ。前科がありすぎるのよ。
『デビルマン』で名前が出ただけの悪魔がどれだけいたか。
ドクターヘルの五大軍団は?
ハテサテ十人衆は?
『黒の獅士』にもなんか○人衆みたいなの出てたと思うが。
あまり先の展開って期待してないのに、ついつい買っちゃうのは、それだけ永井豪という作家が我々の世代の男の子にとっては魂の一部になっているからである。これ以上魂、腐らせたくはないんだけど。
……アニメ版の出来はどんなんだろうかなあ。
黒崎緑『しゃべくり探偵の四季 ボケ・ホームズとツッコミ・ワトソンの新冒険』(創元推理文庫・672円)。
保住君と和戸君の掛け合い漫才ミステリ第2弾。
実はこの「掛け合い漫才」形式がまどろっこしくて、第1弾は途中で投げだしちゃったんだが、このパート2はそのしょーもないギャグで萎えちゃうやつが2本しか入ってない。ほかの短編は普通のミステリとして読めるので、私にはそっちのほうが面白かった。
ファンの中には「掛け合い漫才形式のミステリなんて面白い」と感じる人もいると思うけど、トリックに関わらない叙述なんて、私には単にうるさいだけなのである。たいしたことない話を語り口で胡麻かしてるだけって気がしちゃってね。
保住が驚くたびに「ひえ〜、ひえだのあれ〜」って言うのなんか、そこだけ墨塗りにしたくなるし。誰かこれで笑うやついるのか。
で、実際、この漫才形式の作品ほど、ミステリとしてはトリックがチャチなのよ。『騒々しい幽霊』なんて、タイトルだけでトリックの見当がつくぞ。あのね、ミステリで幽霊が登場してきたら、それが人間のシワザじゃないってことありえないでしょ? 子供向けミステリじゃあるまいし、もちっと考えようよ。
別にこの作者、ミステリ作家としての実力がないわけではないのだ。フツーのミステリである『保住くんの夏の思い出』なんかはコンパクトにまとまった好編である。ムリに凝りすぎないのが一番なんだけどね。
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01月02日(木)
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