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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■再爆走A/広げなくても広がるリング/『低俗霊DAYDREAM』4巻(奥瀬サキ・目黒三吉)
 来日中のマライア・キャリーが昨日、渋谷のハチ公前広場でいきなりプロモーションビデオの撮影を始めて、一時、その場がパニック状態になっちゃったそうである。
 私はマライア・キャリーとリン・ホリー・ジョンソンの区別もつかない人間なので(似てると思うがどうか)、たとえその場にいてもキョトンとしてただけだと思うが、世間の人々というのは、ぱっきんのねーちゃんの顔とかよく覚えてるもんなんだねー。まあ、いきなりデカイカメラ使って外人のねーちゃんの撮影が始まったら「あれマライアよ!」って叫ぶ人間が現われるのも当然だろうけれど。
 何でもマライアは現場に通りかかった途端、いきなり「ここで撮影したい!」と言い出したそうである。そこで唯々諾々と撮影し始めるスタッフもスタッフだが、そんなワガママが通ると思ってしかも実際に通しちゃうマライアの人間性ってどんなもんなんだろうかね。「スターの威光をカサに着て」って、一昔前の少女マンガじゃあるまいし、ちょっと典型的すぎやしないか。
 それとも自分がいきなり街中に現われたらパニックになるという予測が外人さんにはピンと来ないものなのであろうか。あるいはパニックになる様子を見ながら「ハッ、アタシの魅力に黄色いサルどもが群がってるわ」とか鼻高々な気分でいたりするんだろうか。
 「ギブミーチョコレート」の時代はまだ終わってないんスかねえ。


 年末の紅白歌合戦に中島みゆきが初出演するそうである。
 20年遅いんじゃないかってゆーか、もう今さら出なくたって誰も文句は言わないだろうし、わざわざ今頃出るくらいならとっくの昔に出てりゃいいじゃんねえ。昔なぜ紅白に出ないかってことに対して「顔に自信がない」とか言ってたような気もするが、今は自信ができたとでも言うのだろうか。
 世の中には「この人はなぜこんな行動をとるのか」、その意味を捉えにくいことが往々にしてあるものだが、「奇を衒いたい」とか「注目を浴びたい」なんてことが今さら中島みゆきにあろうとも思えないし、ホントに意味が分らないのである。「ふざけてる」と怒るほどでもないし、ただ戸惑うばかりだ。
 だいたい今さら中島さんが何を歌うっての? 「地上の星」? で、誰がそれを望んでるの? なんつーかさ、『プロジェクトX』見ていっぱしの教養人ぶった気になってる中高年が中島みゆきを支持する姿って、ひたすら気持ち悪いだけなんだけど、これが21世紀の現象なんだと言われると、『オトナ帝国』じゃないが、もう一度20世紀からやりなおせよ、と言いたくもなるねえ。


 大雨に雷。
 迎えの車の中で、しげに三月に東京に行かないかと持ちかける。
 正月の東京行きの計画がポシャったので、それなら三月公演の『奇跡の人』を見に行かないか、と以前から話だけはしていたのだが、しげの反応がどうも今一つだったので、今日はちょっと強く押してみたのだ。
 しげはどちらかというと中村有志さんの『愛とバカ ユージ』の舞台が見たいのだと言う。時間の都合がつけば、両方見てもいいんじゃないかと話をする。
 「オフ会はどうする?」と恐る恐る聞いてみる。何しろ去年、某オフ会に出席したあと、しげは情緒不安定になってメソメソ泣きだしちゃったので、今年はどう対応したものかと悩んでいたのである(昨年のオフ会に参加された方でこの日記読んでらっしゃる方もおられましょうから念のため注をつけておきますが、しげが泣いたのは別に誰かのせいだというわけではありません。ただの人見知りです)。
 案の定、しげは「知らない人ばかりだし……」と言い出す。
 「知らない人じゃないじゃん。こうたろうくんと何度会ってる? お宅に泊めてもらっといて、そういう言い草はないやろ」
 「何度会っても、アンタの友達ってことで直接の知り合いじゃないもん」
 「それがオマエの傲慢なとこだって。それじゃ友達の友達は永遠に友達にはなれんの? 相手がオマエと友達になろうって言ってんのに、それを拒絶する方がよっぽど失礼じゃん」
 「そりゃそうだけど、アンタだってオレの友達と積極的に会おうとせんやん」

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11月26日(火)
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