ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491708hit]

■サベツとの長き闘い……はまだまだ続くよ(-_-;)/DVD『アクション仮面VSハイグレ魔王』/DVD『あずまんが大王【2年生】ほか
 23日分の続き。っても、DVDとかの感想だけだけど。

 『オトナ帝国』と同時発売の『アクション仮面VSハイグレ魔王』。
 記念すべき映画化第1作である。
 思い返せばこの映画をテレビで初めて見たときははっきりと「どんなにつまんないか、実際に見てみて貶してやろう」と思ってたんだよね。その先入観が見事に覆されたんだから、やっぱり食わず嫌いってのはいいこっちゃないよ。しげも「なんで『しんちゃん』とか録りよるん!」と言ってたのが、今や私が先に映画見たら悔しがるくらいになっちゃったからなあ。「買うのは映画だけでいいよ」って言っときながら、「ほかのは買ってないん?」って聞いてくるし。
 今から『しんちゃん』のファンになる人ってある意味では不幸だなあ、と思うのだ。私たちが『しんちゃん』のファンになったころはホントに世間での評判が悪くて、有害アニメ扱いだった。それを「そんなことはない、あれは素晴らしい傑作アニメだ!」と主張したときの相手の蔑みの目。悲しいのは、一般人ならいざ知らず、アニメファンの中でもそういうヤカラが少なくなかったことだ。「映画はまず見てから判断」という当たり前の基本事項を認識してないスットコドッコイがどれだけ多いかってこと、認識させられたこの十年だったんだからよ。
 偏見に晒された分、私たちは「クレしん映画のどこがすごいか」は、シロウトなりに「先達」としていっぱしの口が利けるようになったのである。他人の評判を聞いて後追いでファンになった人に対して、「まだまだだね」なんて言っちゃえるのである(^o^)。いや、そんな態度取るつもりはないんだけど、自然とそんなふうになっちゃうものなんだよ。
 「バカにしないでともかく見てみなよ、話はそれから」
 この程度の言葉でも「後追いくん」にはすごく高飛車に聞こえてしまうものなんだよね。時をもとに戻せぬ以上、先輩後輩の逆転は不可能なんで、これは如何ともしがたい。こういう先輩風吹かすやつが前にいると、新しいファンはかえって鼻白んじゃって、またまた映画を素直に鑑賞できなくなる。事実、映画を見た人でも「そんなに激賞するほどのもんか?」って反応しちゃうことがあるけど、それってたいてい「後追い」のバイアスがかかっちゃって、映画の価値を見逃しちゃってるせいなんだよねえ。
 でもそのせいで、「子供向けアニメ」とバカにしてるものの中にどれだけ宝石が混じってるか、気がつかずに過ごしちゃうのはやっぱり不幸じゃないのかな?
 『しんちゃん』だけでなく、『デジモン』だって『どれみ』だって、傑作エピソードが目白押しなのは「見て」りゃわかる。それが『ワンピース』や『コナン』のような雑な脚本や演出の作品といっしょくたにされちゃうことが多いってのは、やはり「子供アニメ」なんてククリでモノを斜め見してるからなんじゃないか。
 やっぱ、アニメファンって受身な人が多いんだよ。誰かから「あれはスゴイよ!」って言われないと気付かないし、そう言われても、どれ、じゃあいっちょ見てやろうか、って時には、その作品には先輩たちの手垢がベタベタ付いちゃった後で、素直に評価しにくい雰囲気ができあがっている。
 日頃から自分で面白いものを発見していこうって姿勢がありゃ、ホントに面白いものを見逃すこともそうはないんだけれども、そんなにしょっちゅうテレビに齧りついてもいられないしねえ。
 でも、少なくとも見ないうちから勝手に出来不出気を決めつけるような発言だけはやめてほしいよね。

 また本編の内容に触れてないな(^_^;)。てなわけで、あわてて解説。
 冒頭に展開されるテレビ『アクション仮面』の撮影風景。この作画の密度、演出の上手さにまず度肝抜かれちゃったからねえ。荒野で鎖につながれてるミミ子ちゃんを仰角で捉える大胆な作画。そのミミ子ちゃんの顎をしゃくるスケルトン教授ゾンビリビーのいかにも悪辣な演技、そして夕日をバックに岩の上でゆっくりと立ちあがるアクション仮面の勇士。何に魅せられたかって、その「映画」としての演出だったんだよね。

[5]続きを読む

11月24日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る