ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491708hit]
■最上の味と最低の映画/映画『恋に唄えば』/『ブラックジャックによろしく』3巻(佐藤秀峰)
予定では今日は職場に居残って残業しなければならないはずだったのである。
ところが突然予定が変わって、仕事にポコン、と穴が空いてしまった。いきなり仕事が入ることはあっても、仕事がなくなるなんてことは滅多にないのに、これは珍しいことである。でもおかげでしげを駐車場に待たさずにすんだ。ありがたい。
ところでしげもいいトシである。
この日記では、ヤレ、精神年齢が未だに小学生レベルだの、頭でっかちの六頭身だの、オシャレに無頓着でまんま『あしたのジョー』の冒頭シーンに出演できるだの、童顔でしょっちゅう浮浪児と間違えられるだの、適当なことを言っているが(今まで言ってないのもあるが)、そんなしげも今や野原みさえと同い年なのである。
酸いも甘いも噛み分けて、とまでは行かないにしても、ちったあオトナらしくなってるところもあるかと思えばそうでもなかったようなのだ。
しげの職場での出来事なんだけど、昨日、同僚の男性の人と偶然手が触れちゃったらしいのね、何かを取ろうとした拍子に。途端にしげ、ドキドキしてしまったらしい。
しげが何に驚いたかって、自分がまだそんなことでドキドキしてしまうんだってことにビックリしちゃったと言うのだな。もっともこの「ドキドキ」ってのは、オトメ心何色、とか、だって純情どうしよう、とかいう類のものではなくて、未だに自分の人見知りが治ってないってことらしいんだが。
治ってないでしょ、そりゃ。何を今更だよなあ、それでこっちは散々苦労させられてるってのに(^_^;)。
しげの対人恐怖症、以前から見たらだいぶマシにはなっているが、一般レベルで考えればまだかなりヒドイのである。とりあえず客商売ができてたり、演劇仲間と会話できたりしてるのは、頭の中でシミュレーションができているから何とか凌げてるだけなんで、初対面の相手とは未だに無言で過ごすことも珍しくない。何を話せばいいのか全く思いつかないのだね。もう何度となく「差し障りのないこと話せばいいじゃないの、天気の話でもいいからさ」とか具体例をいろいろと出して「こうしたらいいよ」と言っちゃいるんだが、記憶力がないから結局とっさの時の役には立たないのである。いくら言っても忘れられるんなら、私だっていい加減相手をするのがイヤになる。もう十年言い続けてるのに治そうともしないんだものな。
その同僚とは「手が触れる」というシチュエーションを全く想定してなかったらしい。まあいちいち想定するものでもないが、オトナならそれでドキドキするのは「ちょっと情けない」と思って然るべきものだ。
「そんなことないよー、女の子なんだからいつまでもドキドキしてたっていいじゃんよ〜」という意見をお持ちの方は、こう考えたらどうか。例えば、私が職場の若い女の子の手にウッカリ触れてしまって、ドキドキしてしまったらどう思うかと。「あっ、うっかり触れちゃってゴメン、でもワザとじゃないんだよ、……あれ? ワザとじゃないのに、このムネの奥から湧き上がってくるドキがムネムネする気持ちは何? これって、ボクにまだ若さがあるってことなのかな? うふ、ウレピイ♪」……「死ねよオマエ」って気がしないかね(-_-;)。
男と女とでその見方に差をつけちゃイカンよね。しげの「ドキドキ」も実年齢を考えればそうとうキモイものだ。これって結局、痴漢の自己弁護なんだよ。
しげがそう感じちゃったのは、やっぱりあいつの精神年齢が小学生から一歩も進んでないってことなんで、それはどうしようもないことなんだけれど、せめて「オレってバカ?」くらいは思ってほしかったな。オトナになろう、という気持ちがないから、そのドキドキを肯定的に見てしまうのである。なんかしげのやつ、ホントに人の苦労を無にしてくれる言動ばかりしてんだよな、ここんとこ特に。
言っときますが、私が若い女の子の手に偶然触れちゃうなんてこと、職場じゃしょっちゅうあることなんですが、全然ドキドキなんてしません。ラッキーとも思いません。ホントよ。
夕食は久しぶりに豪華に「エスポワール」でコース料理。一番安いやつでもン千円だよ。エンゲル係数高いってまたぴんでんさんに言われちゃうな(^_^;)。
[5]続きを読む
11月22日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る