ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491716hit]
■もうあのクニについて書くのはやめようかな/ドラマ『迷路荘の惨劇』/『よみきり▽もの』3巻(竹本泉)ほか
東京行きが近づいているので、ちっとばかし食費も節約。
ここんとこ一週間ばかり、職場の弁当400円を360円の定食に変えているのである。カロリー配分から行けば幕の内式の弁当のほうがバランスはいいのだが、40円の浮きも1年経てば馬鹿にならない。
それでゆうにDVDが一本は買える。って、使っちゃ意味ないじゃん(-_-;)。
実は本を買うのも控えてたんだが、いつの間にかしげが新刊を何冊も買って来ていた。おお、これで2千円くらい浮いたぞその分DVDに……。
バーミヤンで夕食。
しげはやっぱりエビマヨネーズ。あとホイコーローとつけ麺。
しげ、いつになく少食。昼寝てないので(またかい)、眠いそうな。居眠り運転されないうちにさっさと帰る。
あっくそ、今日からアニメ『スパイラル』が始まってたんだった。
ミステリーものは一応つまんなくてもチェックしようと思ってたのに、ついうっかりビデオにゃ『歌ふ狸御殿』をセットしちまってたい。
まあ、二回目以降見て面白ければ改めてDVDで第1話を見る楽しみができていいけど。つまんなきゃ、1回目見逃したって別にどうってことないんである。
夕刊に「横田めぐみさん『自殺』」の文字がデカデカと踊っている。あまりにデカイので、かえってなんでそこまで、と思ってしまうのだが、これまで拉致事件を放置して来た新聞社の、自らの罪の意識を糊塗する心理がそこに働いてると考えるのは、それほど的外れではあるまい。
北朝鮮を訪問した政府調査団が作成した調査報告書では、
@生存する拉致被害者5人と面談し、本人と断定したが、5人は帰国に消極的だった。
A曽我ひとみさんは調査団に「母(ミヨシさん)と一緒に拉致された」と語った。
B横田めぐみさんは「精神病」となり、自殺した。
C松木薫さんと見られる遺骨を持ち帰ったが、他の人の墓は1995年の洪水で流された。
D拉致事件の責任者の一人は死刑になった。
などが示された。
もちろん、被害者家族は「北朝鮮の説明は不自然で信用できない」と反発しているのだけれど、では横田さんほかの方々が生きている可能性があるかというと、冷静に考えればその可能性は低いと言わざるを得ない。
拉致被害者が生きているのに死んでいると発表しなければならないメリットは今の北朝鮮にはないし、もし生きているとしても、全く別の顔、別の名前、別の人生を歩かされてるはずで、となればやはり家族に会えるチャンスは全くなくなったと言っていい。
「めぐみは自殺するような子ではない」と訴えるめぐみさんの母や、他の残された家族たちの心の痛みに思いを致さないわけではないが、家族が癒される真相が提示されることはまずあるまい。それでもなお「真相」に拘る人々が、怒りに駆られ、判断力を失っていることは、哀しいことだが事実だ。
テレビで、ご家族の方々の悲しみに沈み、怒りに震える姿を見ていると、批判的なことを口にするのが憚られるのだが、やはり、あの人たちの一部の方の激昂しているときの表情、口吻を見ていると、さも「我等の怒りは日本の怒り」と思いこんでいるような独善がまま見受けられる。そういう一つの色で日本人をくくってしまわれては困る、と考える日本人も少なくないのではないか。私だって、北朝鮮を批判的に捉えてはいるが、彼らに対しては怒ってもいないし、憎んでもいない。それは、直接の被害を受けたわけではない立場である以上、「憎む」という行為自体が過剰反応でしかない、という判断があるからである。そういった、事態を静観する態度を、さも「冷血漢」だの「人非人」だの「非国民」だのと捉えるような風潮が作られつつあるようで、私は北朝鮮の恐怖よりもそちらの方がよっぽど身近にあって怖い。
洗脳を行っている国の人間に対して、怒りを持ったところでどうにもならないではないか。じゃあ、洗脳してる人間だけを責めればいいかというとそうとも言えない。洗脳という行為は、その術者に対してもフィードバックされ、逆洗脳という形態を取ることがしばしばだからである。
だとしたら、彼らに対して行わなければならないのは怒りをぶつけることではなくて「治療」でしょ?
[5]続きを読む
10月02日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る