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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ウソから出たアホウ/『追悼の達人』(嵐山光三郎)ほか
日に日にアホ度が増してくるしげであるが、口数だけはやたら多くなっているのである。もちろん、その分、手は動かない。もはやウチは人の住める状況ではなくなりつつある。
これはもう、しげがどれだけ口先三寸で何一つウチに寄与していないかを知らしめようと思って、野崎昭弘の『詭弁論理学』を貸す。
「これ読んで、自分がどれだけウソついてるか自覚しろよな」
「なん、これ読んで詭弁の使い方もっとうまくなれってこと?」
「誰もそんなこと言っとらんだろーが! 自分の言い訳がただの詭弁だってこと、分れって言ってんの!」
「だから、もっとうまく使えればいいわけじゃん」
……ダメだ。こいつの根性は根っから腐っている(-_-;)。
晩飯は国道3号線沿いの「しーじゃっく」で安い寿司。
しげはまたアイスクリームを食べたそうな顔をしていたけれど、値段のわりに量が少ないことがもうわかっているので頼まない。
頼まないけれど欲しいことは欲しいのである。未練がましくアイスクリーム製造機の方をチラチラ見ているのがなんともイジマシイ。
「『すし大臣』よりこっちのほうが種類が多いから好き」
としげは言うが、品数で言えばそうたいして違いがあるとも思えない。むしろすし大臣の方が多いくらいだ。値段が安い分、遠慮せずに食べられるのでそんな錯覚を起こすのだろう。
どうせウナギとアナゴと卵とエビくらいしか食べないんだから種類に拘ることなんかないと思う。
そのあと、しげは仕事の時間が迫っているので先に帰り、私だけ天神・博多駅を回って本やDVDを買いこむ。
一人で回るとしげと一緒の時に比べてやはり時間がかかる。ついつい目移りがして、買い忘れてる本がないかと2、3軒回ってしまうせいだが、そうするとやっぱりホントに目当ての本が見つかるものなのである。
『ウォーターボーイズ』のDVDがないかと2、3軒回って見たのだが、初回限定版のボックス仕様のものはほぼ売り切れ。こうなると「BOOK OFF」に出回るのを待つしかないかなあ。
角川文庫が夏の文庫フェアでブックカバーを配布している。
「2002夏のリラックス 冷やし文庫、はじめました。」というやつなんだが、コンセプトは表紙にイラストやアルファベットのシールを貼って、自分だけの文庫の表紙を作れるってこと。でも、あまりいい出来ではないんだなあ。
まず、フローネとかいうオリジナルキャラクターのデザインがなんだかバーバパパのできそこないみたいで、おもしろくない。1年経てば忘れ去られてるのが確実って感じだし、そんなもん表紙に貼ったって楽しくもないぞ。
更に色が薄い青でいかにも安っぽい。こういうのに惹かれる客っているのかなあ。シールなんて剥がれりゃ汚くなるだけだし、素直にブックカバーのデザイン自体をもっと工夫した方がよかったんじゃないか。
ブックカバーに凝る本屋とそうでない本屋があるが、最近出色だなあ、と思ったのは福家書店の手塚治虫カバー。文庫が鉄腕アトムCGイラストで(講談社の愛蔵版で使ったやつだな)、単行本が赤地にブラックジャックのコマをあしらったもの。世の中にはカバー嫌いの人も結構いるけれど、これなんかはちょっとコレクションしたくなるんじゃないかって感じで、いい出来だった。
それはそれとして、角川のシールカバーだけれど、こういうのって案外しげが好きかも、と思って何部かもらってきたら、「貼る貼る!」と喜んでぺたぺた貼り始める。
……センスねー(-_-;)。
レイアウトの仕方ってものが全くできてない。美術の評定、いくつだったんだ。
それだけならまだしも、書名のスペルが間違いだらけだ。
フィリップ・K・ディックの『マイノリティ・リポート』、しげが貼ったスペルは「MAINOLITY RIPOAT」。作者名は「P・K・DIKK」。
もちろん本の本体にスペルはちゃんと書いてあるのにここまで間違えるのである。しげの脳の構造はいったいどうなっているのか(正確なスペルを念のために書いとくと、“The Minority Report”“Philip K.Dick”である)。
嵐山光三郎『追悼の達人』(新潮文庫・860円)。
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07月24日(水)
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