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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■角川+大映=…?/『楽勝!ハイパー▽ドール』vol.2(伊藤伸平)/『スレイヤーズすぺしゃるR るなてく・へすてばる』(神坂一)ほか
 だだだだだ、大映が、かかかかか、角川に買収されちゃったぞ。
 角川歴彦社長、『ガメラ』や『大魔神』をリメイクする、と嘯いてるが、マジか。
 一度潰れた大映が、大映として映画製作を続けて来れたのは、何だかんだ言って徳間康快社長のあの豪放磊落と言うか、大雑把と言うか、いい加減と言うか、まるで永田ラッパを引き継いだかのような、しかし永田雅一以上に映画に対しての愛情と情熱に満ちた性格があったればこそだと思う。
 もちろんその情熱は時として眼鏡違いを起こして、『敦煌』や『おろしや国酔夢譚』のようなスケールはデカイが中身はスカスカって映画を作ったり、『となりの山田くん』のような大コケ作品を作ったりもしたのだが、徳間社長の偉いところはどんな悪評も興行的惨敗も全く気にしなかったところである。フツー、『山田くん』くらい製作費かけててコケたら、『千と千尋』作らせたりしないよ。
 徳間氏が亡くなった後の徳間書店じゃ、大映映画の後を引き継ぐのは荷が重くないかと思ってたんだけど、まさかカドカワとはなあ。
 あまりに春彦元社長のイメージが強くって今の歴彦社長、知名度が低いように見えるけれど、この人も相当やり手である。お家騒動でいったん角川を追い出されたのに、メディアワークスを立ち上げて日本製ファンタジーを春彦氏以上のメディアミックスを駆使して定着させた。映画に関してはあの『エヴァンゲリオン』が公開に間に合わなかったにもかかわらず、製作を打ち切らなかった。そういう経緯を考えれば、確かに、徳間社長の後を継ぐ人として、歴彦氏以上の適任者はいないかもしれない。
 しかし、しかしである。
 「角川大映映画」はないだろう。
 そりゃ、角川は角川、大映は大映でそれぞれのレーベルの映画を作ってきた歴史があるわけだから、どちらか一つに統一もできないってリクツも分りはするんだが、そこは角川が一つオトナになって、「大映映画」としてスッキリ行くわけにはいかなかったのか。角川は確かに映画を百本以上製作はしてきたけれど、撮影所までは持っていなかった。大映買収で、念願のそれが手に入るのである。名を捨てて実を取りゃよかったじゃんかよう。徳間氏だって、「徳間大映」にはしなかったんだぞ。
 日本の血族の因襲を引きずってきた角川のこれが限界なんだろうなあ。昔ながらの映画ファンからはこれで随分ミソをつけたと思うんだけれど、映画オープニングの会社マークはどうなるんだろう。雲間から鳳凰が大映マーク持って飛んでくるのか。悪い冗談だ。


 しげの仕事、今日は早出で7時からだというので、夕食は早めに食えるものということで「すし大臣」。
 今日は控え目にして高いネタを避ける。それでも二人で三千円は掛かるんだから、ここの寿司ネタがどれだけ暴利を貪っているか分ろうというものだ。
 最近知ったことであるが、ここのウェイターさん(寿司屋なのにベスト着たウェイターがいるのである)、しげのリンガーハットにも客として来ているらしい。しげ、口をとんがらせて、
 「向こうもこっちのこと知ってたらイヤだな」
 と言うのだが、そりゃ当然知ってるだろう。しげって妙に目立ってるから。
 いや、ホントにあちこちはちきれそうなのよ、リンガーの制服着てるしげってよ。
 まあ、目立つ目立たないはともかく、客商売をしていれば、好むと好まざるとに関わらず、人との繋がりは生まれてくるものである。必ずしも会話を交わさなくとも、何となく見知っている相手がいる、ということにもしげには慣れていってもらいたいもんだ。
 しげから、今年の盆の予定はどうするのか聞かれたので、父に電話してみる。
 「今年の盆の予定はどうなっとうと?」
 「盆は13日から15日に決まっとろうもん」
 ……ボケ晒すオヤジだ。
 「そうじゃなくてどっかで食事するとか」
 「おう、してもよかぜ」
 「……じゃあ当日電話するけん」
 やっぱオヤジギャグって、オヤジがやると本気で凶器になるよなあ。


 マンガ、さくらももこ『COJI−COJI コジコジ 完全版』4巻(完結/幻冬舎コミックス・1575円)。
 正月くんの結婚話をメインに据えての最終巻。

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07月22日(月)
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