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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■范文雀はプロレスラー!?/『のーてんき通信 エヴァンゲリオンを造った男たち』(武田康廣)
 仕事が立て込んで来ているので、チョイと気張ってバタバタと片付ける。
 体調がいいときはこの程度の仕事、難なくこなせるのだ。
 迎えの車の中で「オレってやればできるよな」と言ったら、しげが「つまり普段はやってないってことじゃん」と突っ込む。
 やってないんじゃなくて、やりたくてもできないんだよ。仕事遅らせてる事実に変わりはないが。


 しげが「今日はなんだかスシ気分」と言うので、回転すし屋を目指す。
 もっとも、夫婦揃って金欠病なので、いつものボッタクリの「すし大臣」には行かない。一皿100円オンリーの「しーじゃっく」に向かう。3号バイパス沿いには適当な間隔を置いてメシ屋の類が結構あるので、食事には事欠かないのである。これで本屋さえあればなあ、というのが我々夫婦のいつもの述懐。マトモに本を買おうと思えばどうしても博多駅かキャナルか天神まで出ねばならぬのである。
 細野不二彦の『ギャラリー・フェイク』の新刊も浦沢直樹の『アナザーモンスター』も未購入。週末は本屋回りしないとなあ。

 「マリンポリス」と前は言ってた「しーじゃっく」。結構あちこちにあるチェーン店だけど本社はどこなんだろな。ネタはやはり「すし大臣」とは比べものにならないくらい「薄い」。厚さも味も。
 けれどマズイと言うほどではないし、何より安いので庶民は本来こんなもんで充分なのである。「すし大臣」を行き付けの店にするなど、言語道断。と言っても所詮はどっちも回転寿司なんだけどさ。そう言えば普通の寿司屋もすっかりなくなっちゃったねえ。
 ふと気づくと、しげが店内のソフトクリーム販売機をチラチラと物欲しげに見ている。
 その態度で何を望んでいるかは一目瞭然だが、無視するのも何なので、一応「食べたいの?」と聞いてみる。しげ、コクンと頷いたあと「アレ、食べ放題かなあ」とつぶやいて指を舐めている。
 「シズラー」じゃあるまいし、ソフトクリームだけバイキングってわけないじゃん、と思うが、しげがいつまで経っても販売機から目を離さないので、仕方なく従業員のねーちゃんに「あれ、おかわり自由なの?」と聞く。
 ねーちゃん、「あの、1回だけなんですけど」と困ったように答える。ほーら見ろ、店のねーちゃん困らせちゃった。ある意味、私よりもしげの方がよっぽどクレーマーだ。
 でも結局、一回こっきりのソフトクリームも注文。二人で1個を分ける。
 味はまあ、普通のバニラでしたね。それで値段が210円というのはちょっと高いぞ。


 唐沢俊一さんの裏モノ日記を読んでいたら、奥様のソルボンヌK子さんが、酔っ払って「ジュン・サンダー杉山清貴とオメガトライブ」とダジャレを飛ばしているのを読んで、大笑いする。
 いやね、ギャグが面白いからってんじゃなくて、このギャグ、しげもしょっちゅう言ってるからなんだけどね。もっともしげは「ジュン・サンダー杉山」までしか言わないけど。
 「おい、ちょっとこっち来てみな、ソルボンヌさん、オマエと同レベルのギャグ言ってるよ」
 「なに? なんのこと?」
 面倒臭そうにパソコンの画面を覗きこんだしげ、憮然とした顔をする。
 「思いついてもフツーは言わないけどなあ。ソルボンヌさんも酔っ払ってるからこんなしょーもないこと言ってるんだよな。つまりシラフのお前とヨッパライのソルボンヌさんのギャグレベルがどっこいどっこいってなワケで……」
 「オレ、ギャグなんか言ってないよ」
 「……え?」
 「だから、ジュン・サンダー杉山でいいじゃん」
 「……マジか? お前」
 「だって、どこで名前を切ったらいいかわかんないし」
 「自分で勝手に名前くっつけてんだろうが!」
 どうやらしげのアタマのなかでは范文雀とサンダー杉山は同一人物らしい。なんでや(-_-;)。 
 

 俳優、室田日出男が15日、肺がんのため死去。享年64。
 まだ64だったのか。ここしばらくの老け込み方がひどくて、見た目は80歳くらいに見えていたのだが、やはり病気だったんだろうなあ。
 室田さんについては「ワリを食ってる人」という印象が常にあった。

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06月17日(月)
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