ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491720hit]
■カニの味がわからない/『かしましハウス』7巻(秋月りす)/『焼きたて!! ジャぱん』2巻(橋口たかし)
24日、女優の清川虹子さんが肺出欠で死去。享年89。
記事にはどれも「喜劇女優」と書いてあって、もちろんそれは清川さんにとって名誉なことではあるんだろうけど、私はもう清川さんの「喜劇」の演技ってのを殆ど覚えてない。喜劇俳優の常で、清川さんもトシ取ったら「演技派」に転向してったからね。
映画での一番最後の演技は多分『ガメラ3』なんだろうけど、あれも全然喜劇じゃなかった(見方によっては喜劇とゆー指摘はこの際ナシね)。
ただ、私は喜劇俳優が「演技派」に転向するのが長い目で見て必ずしもいいことだとは思えないのだ。下積みが長いから、演技の基礎は普通の役者よりよっぽどできているし、ソツなくこなせちゃうんだけど、そのせいでかつての「喜劇役者」としての質が問われなくなることも多いからだ。
森繁久彌の代表作が『三等重役』でなくて『夫婦善哉』や舞台の『屋根の上のバイオリン弾き』になってしまうというのは、結局は「喜劇」そのものが普通の芝居、映画に比べて一等低いものと見られることにつながっていきかねない。
ましてや、喜劇役者が「政治」に参加しようなどというのは自分というものを全く履き違えてはいないか。十年以上前、清川さんが年金党の顔として立候補した時、「ああ、この人は何も考えてない」と落胆したものだった。当然のごとくこのとき清川さんは落選している。存在自体が「滑稽」になってしまっては、もはや喜劇役者としては死んだも同然だ。
言っちゃなんだが清川さん、どんなに顔出ししてても、実質的にはもう何十年も「忘れられた」存在ではなかっただろうか。もっとハッキリ言えば、清川さんでなければならない役なんて一つも演じていないのである。『楢山節考』では何の役だったんだ、清川さん。
清川さんを正当に評価しようと思えば、代表作といわれる『アジャパー天国』あたりを見なければならないだろうけど、残念ながら未見。DVDは出てるから欲しいんだけど、このあたりの映画を買ってたらもうキリがないので買い控えてる。
風邪、最悪の状況になるも、仕事は休めず。
咳やクシャミはひっきりなしに出るわ、鼻水は止まらないわ、これでマトモな仕事ができたら立派なもんだ。
風呂にも入らずヒゲも剃らず、という状況で職場に行ったら、さすがに同僚たちから「お具合悪いんですか?」と言われる。
具合が悪いのは今週ずっとなんだけれど、やっぱり態度で示さないとわかんないものなのだな。
ハナミズで息ができないから喋りがどうしても「この゛件についでば、の゛うしばしょうか」みたいな感じになる。まんまマンガのキャラだ。
ここまでくるともうひたすら帰って寝たい、としか思わない。
体調がいいときには決して仕事に対して意欲のない人間じゃないとは思うんだけど、たかが風邪一つでこんなに世の中に対してどーでもいー気分になるものなのか。
だからと言って結びつけるのはちょっとムチャなんだが、私は「安楽死」には基本的には反対の立場だったりする。
「苦しいからもう殺してくれ」って言うのは裏を返せば「苦しくなかったら死にたくない」ってことだから、「死」を望んでるとは言えないからだ。本当にその人が「助からない」と断言するのって難しいと思うんだけどどうか。
女性の年齢を本人に面と向かって問うことはシツレイに当たる、というのが一応、「世間一般の常識」ってことになってるらしい。
私自身はこの常識というヤツが今一つ理解しがたくて、「女性のトシ聞くののどこが悪いのか?」と内心考えたりしている。別段、私ゃ相手が若かろうが年寄りだろうが、それで対応を変えたりはしないし。
でもそれは「私」の場合なんであって、女性を年齢で品定めするアホな男ドモが、世の中にはウヨウヨしてるってこともわかっちゃいるのだ。合コンなんかでさ、相手のトシがわかんないときはベタベタチヤホヤしてたのに、自分より年上(と言っても1、2歳程度)だと知った途端に、「なんだ、オバサンじゃん」とそれまでの態度をコロッと変えてつっけんどんになっちゃう男、結構いるもんね。そんな態度取られたりしたら、そりゃ女性は傷つくだろう。女性が自分のトシを隠したがる心理も理解できなくはない。
[5]続きを読む
05月24日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る