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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■少女はやがて怪物になるのだ/映画『WXV PATLABOR THE MOVIE3』ほか
 さて、今日は昨日取りやめた映画『WXV PATLABOR THE MOVIE3』を見に行く日だ。
 しげは練習なので、ほったらかして私だけ行く格好になるが、もう一緒に行動する時間は取れそうにないので仕方がない。
 『しんちゃん』はどうしようかなあ、もう再来週公開で前売りも買ってるんだけど。初日の朝から行きたいんだけど、しげ、やっぱり練習だしなあ。
 一人で行けば、しげに涙見せずにすむけどな。もっとも、今年もまた泣くとは限らんが。

 AMCキャナルシティ13、開演の30分前に行ったのだが、舞台挨拶目当てのオタクどもが、300席ほどはあろうかという会場の、もう3分の2を占めている。けど、多分ほかの日は入ってないんだろうなあ。
 なんたって、公開2週目でもう朝上映2回のみ、併映の『ミニパト』、第2話すっ飛ばしてもう第3話上映だもの。今週で打ち切るってことだな。

 もう真中の席は最前列くらいしか空いていないので、まあ、ゲストの方、間近で見られるし、とそこに陣取る。
 隣に座った連中、チャパツでスタイルもよく、一見フツーの若者に見えたが、会話を聞いていると、「もう2回目ですよ」とか言っててやっぱりオタク。
 垢抜けてきたなあ、オタクも。

 定刻通り、舞台挨拶。
 ホームページの予定では、来館されるのは、綿引勝彦(声優)、とり・みき(脚本)、神山健治(ミニパト監督)、西尾鉄也(ミニパト作画)の四氏となっていたが、神山・西尾の両氏は来られず、実際に来られたのは、スーパーバイザーの出渕裕氏。
 ……『ラーゼフォン』の監督はどうした(^_^;)。

 MCの女性が美人でハキハキしてて、まずは好感。
 簡単な挨拶だけですぐにゲストを案内するのもイイ。
 こういう時にデシャバリなオタク男がMCすると、目も当てられないこと多いからなあ。某き○○博のように(まだ根に持ってるのか)。

 綿引勝彦さん、いやあ、ナマで見ると顔がでかい。
 さすが舞台俳優、肩幅の半分、顔だ(ホントかよ)。
 テレビではこわもての刑事とか、頑固な親父とか(福岡じゃ昼間ずっと『天までとどけ』再放送してる。MCでも「福岡には再放送でお馴染み」って紹介してたが、そんな紹介のしかたあるんかい。オタクは知らんぞ。私は入院中よく見てたが)、そんな役を演じることが多いんだが、一番綿引さんらしさが出るのは舞台だと思う。口跡がはっきりしてるから『仮名手本ハムレット』みたいなケレン味のある舞台だと映えるんである。
 綿引さん、いきなり「今日はポケモンの宣伝に来たのではありません」とウマイつかみ。綿引さんがオタクサービスまでできちゃうとはなあ。役者だなあ。
 ともかく、今回の映画を誉めること。
 「セリフが少ないが、その裏にある人間の思いを表すのが難しかった。しかし、それだけの映画になっている。アニメは今や実写以上に映画の最先端を行っているのではないか。試写を演劇連中と一緒に見に行ったが、そのあと口角泡を飛ばして論じ合った。これはぜひたくさんの人に見て頂きたい」
 宣伝はあるとしても、かなり本気で語っているのではないか。アニメに参加した声優でない役者さん、いろいろコメントを述べさせられるが、本気で言ってるのか、単なるリップサービスなのかは、やはり分る。
 『うる星やつら2』の藤岡琢也、『パトレイバー2』の竹中直人、『オトナ帝国』の津嘉山正種、彼らの誉め言葉は殆ど本音だと思う。なぜなら、その言葉に役者の眼から見た「批評」が伴っているからだ。
 でも、「ここだけの話ですが」と前置きして、「吹き替え(アフレコと言わないところが綿引さんらしい)のとき、絵が全くできてなくて、エンピツ画だけだったのが辛かった」とも(^_^;)。
 いわゆる「線録り」ってやつだね。原画しかできてなかったんだろうなあ。パイロットフィルムはできてたんだから、完全に原画のみってはずはないんだが、そういう印象がよっぽど強かったんだろう。
 確かに、本編を見ると、あ、ここの演技は絵がなかったな、とはっきり分るシーンがいくつかある。綿引さんが演じている久住刑事が、絵では随分走っているのに声はそれほど息が切れていなかったり。

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04月07日(日)
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