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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■貧乳の夢と鬱と別れのシミュレーションと/『ドラマ愛の詩スペシャル キテレツ』/『本気のしるし』4巻(星里もちる)
今年の初夢、私は『スレイヤーズ』のリナ・インバースになっている。
なんかいろいろ冒険をやってたみたいだが、起きて10分もしたら忘れた。
でも、「女になりたい」って願望が私ん中にあるのか。
それとも「ドラグスレイブ」でも誰かにぶちかましたいのか。
どうしてナーガじゃないのか(^^)。……いや、巨乳は好きだが、自分が巨乳になりたくはないな。リナもイラストで見る限り、本人が気にするほどムネに不自由してるというわけでもないのに、やはり周りにいるが巨乳過ぎるというのが自意識過剰に陥らせているのだろう。
……で、これで一年の何が占えるんだよ(-_-;)。
NHK教育、早朝から『ドラマ愛の詩スペシャル キテレツ』を見る。
元旦にやったやつの再放送。
こういうスペシャル版だと、どうしても原作の換骨奪胎がひどくなるが、それほどでもない。コアな藤子ファンはCGのコロ助なんかに違和感を覚えるだろうが、私なんぞは声を小山茉美さんがアテてくれてただけで、まあいっか、という気持ちになる。
ただ、CGの口の動きがたるいせいで、小山さん、それに真っ正直に声をアテていて、アニメ版よりえらく間延びした口調になってたが。
スペシャルだけあって、ゲストの俳優が実に豪華。
キテレツのパパが山寺宏一。原作のキャラとは似ても似つかないが、もと発明家を目指してたって雰囲気はよく出てる。
ママは山下容莉枝。ずいぶん老けちゃったけど(私は『マルサの女』のチョイ役出演のころからこの人のポケっとした雰囲気が好きだ)、コロ助を見て動じない「のんきな母さん」の雰囲気をリアルに演じていたのは見事。たいていの役者さんがこういうぽやっとした役柄を当てられると、どうしても浮世離れした演技しちゃうんだけど、それは藤子キャラじゃない。SFの世界の住人でありながら、みんな地に足がついてるんだよね、実は。
頑固爺さんの役で加藤武、その奥さんに藤村志保。けれどタイムトラベルして過去に戻ったのに、周囲が加藤武がいきなり老けたのに気がつかないってのはちょっとムリがあるぞ。歴史も安易に変わっちゃうし。
子役や若手の俳優さんたちもよく頑張ってて、悪い出来じゃないんだけど、オチを『ドラえもん』の「ウソ8OO」から取って来たのはちょっとズルイよなあ。「キテレツ」は「キテレツ」でちゃんと完結させなきゃ。
夕べのの鬱がぶり返す。
何をする気もなくなり、気がついたら『いただきストリート』を延々とやってるが、アタマの中はなにも働いていない。
マンガ、星里もちる『本気のしるし』4巻(小学館・530円)。
やっぱりと言うか、そうしないと連載が続かないことはわかってるけど、いったん縁を切ったはずの浮世に、辻はまた惹かれて行く。
次から次へと、男を変え、ウソをつきつづける浮世を信じようとする辻。
冷静に考えれば、男がなぜこうも女のウソにだまされるかと訝るところだろうが、やはり「破滅型」の人間というのはいるのだ。
浮世だけでなく、浮世を愛し始めた辻もそうなのだ。惹かれあう男と女は、どんなに違っているように見えてもどこかで接点を持っている。
「浮世さんは悪くない」、そう語る辻だが、もちろん、そんなことはないと、心の奥底では知っている。浮世から裏切られるためには、まずは信用しなければならない。そのための自己演出だ。
浮世を責め苛みたい辻のサディズムが、あえて彼女を無防備なところにおいていることに、辻は気づいて入るのか。
「地獄に落ちたがっている」
刺激のない人生に飽きたらないと、そうなる。男はそうして女を罠にかけ、自分もまたその穴の中に落ちるのだ。
……鬱の時に、こんなマンガ読むなよなあ。
また鬱がひどくなるじゃないか。
「……おれが浮気してさ、お前に『別れてくれ』って言ったらどうする?」
「……あんたはそんなこと言わないよ、『別れてくれ』なんて」
「どういうこと?」
「自分に責任があるような言い方をあんたはしないってこと」
「……そうだなあ、ホントにそういうことになったら、『こんなオレなんか、お前はもうイヤだろう』とか言いそうだな」
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01月03日(木)
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