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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■他人の日記ネタ。Aさんすみません(^_^;)/『ナジカ電撃作戦』MISSION 009/『韃靼タイフーン』2巻(安彦良和)ほか
 昨日の日記、短く書くと言っておきながら長いじゃね−かとお叱りを頂いたのだが、実はあれでも短くなっているのである。
 つーか、読んだ本の感想、書いてないしな。
 実際、一番行数を食うのは読書の感想なので、それを省いたら、この日記、多分、中身はほとんどスカスカになる。
 ホームページを立ち上げたら、読んだ本の感想は別枠にして……とか考えてたんだけど、そうなるとこの日記を『エンピツ』の「アニメ/漫画」のジャンルに入れておく必然性がなくなってしまうのだよなあ。
 いい解決方法がないものだろうか。


 今日も今日とて、しげの車で行き帰りのお迎え。
 車の中で、しげ、いきなり「ねえ、○○さんの日記、読んだ?」と聞いてくる。
 「日記っていつのだよ」
 「昨日の」
 「……今まで仕事だったのにどうやって読めるんだよ」
 「それがね、すごく面白かったんよ!」
 ご当人に許可を取っていないので、あえて本名は伏せて仮にAさん(♂)としておこう。
 このAさん(♂)、私の知り合いの中でも最強の部類に属する超オタクである。オタクであるが故の運命ででもあろうか、30ウン歳の今日に至るまで、浮いたウワサ一つない。いやあるのかもしれないが、多分、イタイ思い出が多そうなのであえて聞いたことがない。
 日頃から「いいんですよボクは。独身のおかげでこんなにオタクライフがエンジョイできるんですから」と言い放ち、海外のB級SF収集をライフワークとし、輸入DVDの山に囲まれて暮らしているのである。
 さて、そんなAさん(♂)なのだが、実はなんと、ただいまお見合いの相手Bさん(♀)との甘くアツイ関係が進行中なのである。とは言え、純情を絵に描いたようなAさん(♂)のこと、Bさんとお知り合いになってからのデートはほんの数回、恐らくは、まだ手を握ったことすらない清い清い関係であろうかと推察される。
 で、Aさん(♂)の12/5付けの日記に、最新のBさんとのデートの様子が描かれているというのだ。
 「て、なんて書いてあったの」
 「Bさん(♀)を映画に誘ったんだって」
 「何の映画?」
 「それがね……うぷぷ」
 しげの目がカマボコの断面のようになった。
 「じらすなよ。何見たんだよって」
 「……『ハリー・ポッター』だって!」

 「ぶわはははははは!」

 二人して笑いをかみ殺すのに苦労したした。いや、結局笑ったけど。
 ただし、この笑いには多少、補足説明が要る。
 以前、かなりこのお見合いの進行に本気らしいAさん(♂)を囲んで、「恋愛指南術」みたいなことを話したことがあるのだ。
 「映画はね、デートに誘う方法としてはよくないんだよ。映画にばかり見入っちゃって、相手をほったらかしちゃうから。だから映画に行く時には、よほど慎重にタイトルを選ばないと」
 ある人がそう仰るのをAさん(♂)、大きく頷きながら聞いていたが、『ハリー・ポッター』がその成果か。
 
 しかもAさん(♂)、そのBさん(♀)が「『ハリー・ポッター』、人が多くて見られなかったらどうしよう」と心配しているので、わざわざ指定席のチケットを買ってあげたというのだ。
 「けなげでしょ?」
 「けなげだねえ。教えを守ってるねえ。フラグを立てているんだねえ」
 「で、映画が始まるまで、ハードロックカフェでお話ししてたんだって!」
 これはもう、我々夫婦に笑ってくれと言っているようにしか思えない。
 実は、ウチの劇団に、女の子にもててもてて仕方がないが、必ず振られる因果なヤツがいる。で、今回のAさん(♂)の行動、「ファンタジー系の映画」といい、「ハードロックカフェ」といい、そいつの行動パターンとバッチリ一致しちゃってるのだ。
 大丈夫かなあ、Aさん(♂)。
 もちろん私は、Aさん(♂)の幸せを切に望むものではあるが、禍福はあざなえる縄のごとし、好事魔多し、渡る世間は鬼ばかり、世の中どこにどんな落し穴があるか解らない。

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12月06日(木)
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