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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■新番レポート復活!/アニメ『テニスの王子様』&『ヒカルの碁』第1話
 オタアミ当日まであと45日! 45日しかないのだ!


 残業が段々増えてきたけれど、まあ、今が1年で一番忙しい時期なので仕方ないかな。
 おかげで本がじぇんじぇん読めないのはツライが。
 ちゃっちゃか仕事片付けて慌てて帰宅したけれど、『スクライド』も『シャーマンキング』も『X』も見逃した。
 ……どうしてビデオを仕掛けて置かなかったのかって?
 それがねえ、昼間やってた、古谷一行版『病院坂の首縊りの家』の再放送を仕掛けてたのよ。駄作だって知っちゃいるんだけどさ。


 『テニスの王子様』第1話「王子様現る」。
 うわあ、すげえタイトル(^^*)。
 思わず『新機動戦記ガンダムW』の第1話を思い出してしまったが(あれっスね、「ヒイロは……星の王子様?」っていうリリーナ様のぶち切れてるセリフのことです)。
 本編中、ホントに「あれはテニスの王子様さ」のセリフがあってのけぞる。原作は読んでないのだけれど、多分元からあるセリフだろう。……まず間違いなく『ガンダムW』見てるな、原作者。
 これで制作がサンライズだったら笑えるんだけれど、トランスアーツってとこらしい。うーむ、今まで余り聞いたことない。何作ってたのかなあ。
 作画はまあこんなもんかってレベルで、テレビアニメとしてはごく普通。
 でもテニスボールが時折はっきりデジタルって判っちゃうのはマイナス要因。ボールのスピード感や空気を切る感じが全く表現できていないぞ。
 『キャプテン翼』も予告編見たかぎりじゃサッカーボールをデジタルで動かしてたけど、なんでもかんでもCGだのデジタルにすりゃいいもんじゃないって、いい加減気付けよなあ。
 「効果」のない技術はただの手抜きだ。

 ストーリーは良くも悪くもジャンプアニメ。
 主人公の越前リョーマ(すごいネーミングセンスだねえ、こりゃ)にバカでヤンキーな高校生が絡んできて、そいつをテニスでコテンパンにするって展開も定番と言えば定番。
 けれど、「テニスマンガ」といえば誰もが真っ先に思い出すであろう『エースをねらえ!』、あの存在が余りに大きすぎて、少女マンガはおろか少年マンガでも、「これは面白い!」と言えるテニスマンガがなかなか生まれてこなかったことを考えると(『テニスボーイ』なんか、全部読んでるはずなんだが、筋ほとんど忘れてるくらい印象が希薄)、真っ向勝負の本作はなかなか勇気あるアニメ化と言えるんじゃないか。
 だいたい『エースをねらえ!』って本質的にはテニスマンガじゃないし。
 エアチェックまではしないけど、キッチリ「テニスアニメ」している本作は意外な拾いモノになるかも。


 『ヒカルの碁』第1話「永遠のライバル」。
 原作の小畑健さんの絵の魅力をどう伝えたらいいだろうか。
 『ヒカ碁』を読んでる人に対しては言わずもがな、全く読んでいない人や、このアニメで初めて『ヒカ碁』を知った、という人に対して、「原作はあんなもんじゃないよ」と言ったって、さて、原作ファンのヒステリーと思われかねないのがツライ。
 でも、ホントに「あんなものではない」のだけどね。
 原作は、静止画でありながら、その一枚絵から登場人物の息遣いさえ聞こえてきそうなリズムというか、「間」を感じさせてくれる絶品。
 作られた「間」で成り立っているアニメじゃあ、あの「空気」はとても伝えきれない。
 ……そうだなあ、覚悟してたことではあるけれど、やっぱり、「空気」が希薄なんだよ。アニメには「物語」はあっても「空気」がない。

 1話にまとめるためだろう、原作と違って、ヒカルの爺ちゃんの登場はなし。 Aパートで佐為との出会いが慌しく描かれ、Bパートではもう塔矢アキラとの最初の勝負だ。
 30分番組としてドラマを構成するための改変だろうけれど、そのせいで、ヒカルと佐為の出会いがアッサリしすぎてしまったキライがある。
 ……幽霊に取り憑かれちまったってのに、もう少し葛藤があったっていいんじゃねーか?
 でもこのへんは実は瑕瑾だ。

 一番の問題点は、やっぱりというか、「囲碁のシーンが盛りあがらない」点にある。

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10月10日(水)
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