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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■子供のころは本屋さんになりたかったのさ/『多重人格探偵サイコ』7巻(大塚英志・田島昭宇)ほか
天神ビブレ2の跡地に、大型書店、ジュンク堂が進出することになったとか。
四階分のフロア、150万冊を越える売り場面積は文句なしに福岡最大となる。
活字中毒、マンガ中毒であるこの身であれば、本屋の数が増えることは単純に嬉しい。客の食い合いで潰れる本屋も出るのではないかとの危惧もあるようだが、そんなことを言ってたら、東京神田の神保町はどうなるのだ(ジュンク堂は天神を福岡の神保町にしたいのだとか。だったら古本屋も建てろよ)。
要は、それぞれの本屋がいかに個性を打ち出すかという点にかかっているのである。実際、私もコミックスを探すときはまず、小さいけれども天神かキャナルの福家書店に行くし。演劇関係の本を探すなら、博多座の紀伊國屋だな、やっぱ。
でもこの二箇所だって、フロアの面積に対して、どんな本を置いて行くか、改善の余地はまだまだあると思う。
映画関係のコーナーはどこも似たり寄ったりで、ここでなら、という本屋がない。結局、何軒かをハシゴすることになる。
つまり「専門の」コーナーにどの程度の質と量を裂いているかがポイントになるわけ。どんなに大型店でも、「一通りはある」だけじゃアウトなんだよねえ。
実際、天神地区だけでも、三越の八重洲ブックセンター、福岡ビルの丸善、天神コアの紀伊國屋書店が凌ぎを削っているのである。そこへジュンク堂が殴りこんでくるわけだ。しかもDVDコーナーを作ったりしている紀伊國屋と違って、あくまで「本のみ」で勝負すると言う。それだけ勝算があるということなのだろうが、さて、ほかの本屋に更なる営業努力をする心積もりがあるかどうか。
以前はよく通っていたショッパーズプラザのリーブル天神、アニメイトが撤退して全く行かなくなったが、位置的に北に離れていることもあり、あそこはちょっと苦しいのではないか。近くの「まんだらけ」で見つからなかった古本をリーブルの新刊書でやむなく買って帰るってことはできるけれども。
売り上げベストテンを紹介する、ポイントカードを作る、特定の作家をフィーチャーする、サイン会等のイベントを行う程度のことはどこもやるだろう。でも、肝心の「本」はどうか。これは全ての本屋に言えることだが、新刊書はともかく、ちょっと古くなった本だと今はまず手に入らない。結局あちこちの「BOOK・OFF」を渡り歩かねばならないことになる。そこが狙い目なのではないか。
各出版社だって、夏になると「名作フェア」とか「なんとか文庫の名作100」とか称して、カビの生えたような旧作をカバーまでリニューアル、学生さんをだまくらかして売っているのだ。本屋だってそういうことをやって悪いってことはない。
天神の福家書店がマンガ『蟲師』を「立ち読みオーケー! 気に入ったらぜひ買ってください」と見本を置いてくれたりしてるのは嬉しいかぎりなのである。
東京の本屋にあって、福岡にないコーナーは、雑誌のバックナンバーばかりを集めたフロアだ。あれは面積を食うワリにそうそうハケるというわけでもないので、敬遠する本屋が多いのも解るが、それをいかに売るかが企業努力というものではないか。「ここでしか買えない」という信用を作ることの方が、長い目で見れば顧客を離さぬことにつながると思うのだが。
……昔は本屋になりたかったから、こういうことまで色々考えちゃうのな。古本屋と貸し本屋と新刊書をいっぺんに売る本屋があればなあ、なんてことも考えてたんだが、ここに「貸し本」ってのが入ってくるあたり、世代がバレバレなのだな(^_^;)。
仕事を早目に切り上げて本屋回りをしたかったが、仕事が押して結局は定時に職場を出るのが限界。いや、ちゃんと仕事はしましょう。万国の労働者諸君(^.^;)。
帰宅が遅れそうなので、行きがけに「まるちゃん」でうどんを食う。
先日行った、具のトッピングができる店だ。掻揚げやイカゲソ天を乗せてもせいぜい5、600円というのは実に安い。ネギは乗せ放題だし。
……で、つい食べすぎちゃうのな。最近、体重計に乗ってないけど大丈夫だろうか。
近所の本屋に寄ってみると、もう少年ジャンプが出ている。
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09月21日(金)
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