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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■夢の終わり/映画『王は踊る』ほか
昨日までの雨天が、今日はカラッと晴れてポカポカ陽気。
まだまだ外でのお仕事は続いているので、都合がいいといえばいいのだが、今度は日中、眠くて眠くてかなわない。
新しいクスリ、やたらと副作用が強いと言われてるが、そのせいなんだろうか。でも、以前から7、8時間寝てても眠いときは眠かったからなあ。
しげの眠り病が移ったかな(^_^;)。
1995年のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)をめぐって、ホテル代を水増し請求させて4億2300万円を騙し取ったとして、外務省課長補佐が逮捕。
外務省も次から次へとトラブル続きだが、別に昨日今日のコトではなく、長年の澱のように溜まっていた腐敗体質が、今になって一挙に噴出した印象だ。
ラジオで、なんとかいう評論家が「田中真紀子大臣に代わったので、これまでの不正をなんとかしてくれるんじゃないかということでリークが相次いでるんじゃないか」なんて意見を語っていたが、もちろん、「田中大臣に全ての責任を取らせよう」という動きだと捉えることもできる。
田中さん、つい先日自ら給料カットしたばかりだし、これで結構動きを規制することもできるかもってことなんだろうけど、さて、これでおとなしくするようなタマかね。もともとが放埓な人だから、ますますイキリたって、暴走して、外務省の中を引っ掻き回してくれりゃ面白いんだが。
だいたい官公庁で不正をしていないところがあるなんて、国民は一切信じちゃいないんだよねえ。使途不明金や放漫会計、別に内部事情に通じてなくったって、役所の近所の居酒屋で聞き耳立ててりゃいくらでも情報は手に入るぞ。
なのに、この程度の告発で済んでいる、ということのほうが僥倖なのである。まだまだ10億や20億程度の税金が宙に消えてんだろうから、一連の騒ぎで慌てふためいてボロを出す人間がもっと出て来てほしいもんだね。
『キネマ旬報』9月下旬号、映画『ファイナルファンタジー』の特集。
全米2649館での公開、これはなかなかの規模で、しかもそれなりのヒットは飛ばしたらしい。CG映像に食傷気味の昨今だが、それでも『FF』の映像は結構ショッキングだったということなのだろう。
映画を見る前にはできるだけ情報を入れずに見に行こうと思っているので、監督の坂口博信と押井守の対談も斜め読み。
でもチラッと「ゲームと映画とは違う」というようなことを二人が語っているのを見て、ああ、これは期待していいかも、と思った。
実は私は「ファイナルファンタジー」シリーズも「ドラゴンクエスト」シリーズも、RPGモノはほとんどやったことがないのだが(ビデオゲームではなく、実際に知人同士でやったことはある。当たり前の話であるが、ビデオより圧倒的に面白かった)、ちょっと考えただけでも、ゲームと映画とではその性質が水と油、ほとんど相容れないものであることは見当がつく。
ゲームと映画とでは、そもそも楽しみ方そのものが違うと言っていい。
ゲームに参加しているアナタは、主人公自身であるが、映画を見ているアナタは、主人公の冒険を見ているただの傍観者である。
経験値を挙げるために、延々とザコキャラを倒していく、なんてことは、ゲームの中で自分が主人公となってやっていることだからこそ楽しいのであって、それを2時間程度の映画でただ傍観者として見せられるのであれば、こんな退屈することはない。
従来のゲームの映像化は、ゲームをなぞることに汲々として、とても映画とは言えないシロモノになっていることが多かった。『ストリートファイター』など、これがラウル・ジュリアの遺作かと思うと情けないやら悲しいやら。『弟切草』に至っては、存在そのものが冗談としか言えないような出来だったし。
坂口監督が、“ゲームとは違う”「映画」を作った、というのは、これまでのゲームの映像化を考えると大言壮語にすら聞こえる。CG技術がどうのより、私はゲームは本当に「映画」たりえるか、ということのほうが気になってしまうのである。
今日で公開が終わる『王は踊る』、しげが見に行きたがっていたので、仕事を1時間早引けして待ち合わせ。
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09月07日(金)
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