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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■毛が三本/『ふざけるな専業主婦』(石原里紗)ほか
カレーライスが食べたいぞ。
ラーメンでもいい。
牛丼、カツ丼。……なんて素敵なんだ。
ハンバーガーだっていいんだ。
そう、今、私は「チープな庶民の味」に飢えているのである。
別に糖尿だからって、食っちゃいけないものじゃないんだけどなあ。どういうわけだか、食堂のメニューには全く姿を見せないのだ。
たまに出すくらいなら構わないはずなんだがなあ。
……そろそろ、そういうのを出してくれないと、退院した時、反動で思いっきりカロリーの高いものばかり食べちゃいそうで怖いのよ。
今朝の食事は、トーストにベーコンの煮付けだけ。
この程度なら朝食なんて抜いちゃって、そのカロリーの分だけ、昼にまとめて食べたいよ。
今朝の起床は6時半、ちょうど『美少女戦士セーラームーンR』の再放送が始まっていたので、ぽや〜っと見る。
レイちゃんの爺ちゃんがダンス教室を始める話。
マンガの単行本だけは買ってるけど、アニメの方は全然追っかけなかったから、キャラクターの背景なんかが全然分らないのである。私ゃやっぱりトシヨリのオタクなんだよなあ。
作中、「いつもクールなレイちゃんが」なんてセリフが出てくるが、レイってそんなキャラだったっけ?
チラッとだけ見たことのあるエピソードを思い出してみても、やたらとうさぎとライバルみたいに張り合ってたような気がするんだけど。第一、富沢美智恵をキャスティグした時点で「クール」とは縁遠くなってると思うんだけどねえ。
『パワーパフガールズ/まだまだイケてる!?』の巻。
今回の敵は、第2次大戦前に活躍した老人悪党トリオ、ミニストリー・オブ・ペイン(「ペイン」は「苦しみ」とか「痛み」、「ミニストリー」は「内閣」。「痛みの内閣」って小泉首相かい)。
「ダメよ! お年寄りは大切にしないと!」ってなわけでガールズたちは戦えない(笑)。困った三人、矢張りかつてのヒーロー、今はヨイヨイのキャプテンライチェスと相棒レフティに頼みに行く。
さあ! いよいよ始まる老人バトル! ……って、みんな全身骨折で病院送り。よく放映できたな、こんな老人虐待アニメ。
邪魔するものは誰もいないので、『アギト』『デジモン』『コメットさん』まで一気に見る。大場久美子、夏休み編だけかと思ったらレギュラーになっちゃったな。でもチョイ役でしか使わないなんてメチャもったいなくないか。
父からいきなり電話がある。
病院は基本的に電話の取次ぎをしないので、電話が入ったら外出してこちらから電話をかけ直さなければならない。
「保険証書は見つかったや?」
「あったよ。一回ウチに帰って探したら、すぐ見つかったよ」
「なんや、わざわざ帰ったとや」
「だってしげが『見つからない』って言うからしかたないやん」
「……どうしようもないなあ、おまえの嫁さんは」
ほら見ろ、親父にも呆れられたぞ。こうなると解ってたから、絶対に探し出せと言っておいたのに。
ちょっとマヌケ、くらいなら可愛げもなくはないが、印鑑とか証書とか、そういう大事なものをなくしてちゃ話にならんと判断されるのは当たり前だ。……いや、「なくした」わけじゃなく、そこにあるとわかっているのに「見つけられなかった」のだからなお悪い。
普通、そこまでのバカがいるなんて、信じられることではないから、しげをよく知らない人は、しげが「わざと見つからないフリをしている」と思い込んでしまうのだ。
この十年、毎回毎回「その大雑把な性格改めろ」と言ってるのになあ。自分に改善する意志がなきゃどうしようもないのである。
父の話によると、しげの携帯に連絡入れても全くつながらなかったと言う。携帯を新しいのに取り換えたこと、連絡してなかったのだ。また肝心なところでドジを繰り返してるぞ。
後で、しげの携帯の留守電に事情を吹きこんでおいたが、気の利くヨメなら、ここですぐに父に謝りに行くか、なにかお土産の一つも持って行くくらいの機転は働くもんだが、どうせしげにはそんなアタマすらあるまい。
いったいどうやったらこういうバカが作れるのだ。
神の御心は謎だ。
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08月19日(日)
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