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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■とんでもございません(←これも誤用)/『少女鮫』6〜9巻(和田慎二)ほか
 文化庁が今年1月に全国の男女3000人を対象に実施した「国語に関する世論調査」の結果、こういうの、何年か置きにやってるみたいだけど、さて、いったいどういう目的があるんだろうね。

 以下、ア○ヒ新聞よりの引用(^^)。

⇒ ことわざでは、「情けは人のためならず」を「人に情けをかけて助けてやることは、結局はその人のためにならない」という誤用が48.7%で、本来の意味である「人への情けは結局は自分のためになる」の47.2%を上回った。
 「一姫二太郎」(正答=子どもの一人目は女、二人目は男が理想)でも「子どもは女1人男2人が理想的だ」が33.7%、「かわいい子……」(正答=子どもは甘やかさず世間に出して苦労させた方がいい)でも「子が望めば、希望通りに旅をさせてやるのがよい」の選択者が7.8%いた。
 「やる」とその丁寧表現「あげる」の使い分けでは、「植木に水を――」「相手チームにはもう1点も――(ら)れない」の2問で、ほぼ7割が「やる」を選んだ。ところが、「うちの子におもちゃを買って――たい」では、「やる」46.8%に対し「あげる」44.8%、残りは「両方使う」だった。5年前にも同じ質問をしており、3問すべてで「あげる」派が増えていた。

 言葉がなぜ変化するかってことだけど、誤用と言ってはやや言い過ぎかもしれないけれど、発音にしろ意味にしろ少しずつ「ズレ」が出て来るせいだってことは理解出来る。
 さて,気になるのはその「ズレ」がなぜ生まれるかってことなんだけど。
 ここでフロイトを出すのは定番すぎて固陋な見方かもしれないけれど(^_^;)、「無意識の願望の現われ」と考えれば確かに殆ど説明がついちゃう。
 ……となるとごく一般的な日本人って、「他人に同情することなく、子供は男の子が多い方がよくって、子煩悩、というより子供にヘイコラ低姿勢でいる」ってことになるねえ(^o^)。
 まあここから日本人は堕落している、という結果を導き出すのは簡単だけど、文化庁、そう思わせるように大衆を意識誘導しようとしてるんじゃないの? つまりは「言葉の乱れは心の乱れ」と大衆を説教したいわけね。
 でなきゃわざわざこんないかにもな言葉を選んで訊いてる理由が解らない。
 でも、例えば童謡『赤とんぼ』の「負われて見たのはいつの日か」を「追われてみたのはいつの日か」、『ふるさと』の「うさぎ追いしかの山」を「うさぎ美味しかの山」と勘違いするのなんて、どう分析するんだ? 現代人が「とんぼに恐怖を感じて、肉食を望むような野性に戻りたがっている」と考えてるとでも分析するか?
 あまりフロイトには頼らんほうがいいよな。

 それはそれとして、単純によく解らんのは、この手の誤用、余りにも有名で、恐らく学校の授業などで正解を聞かされたこと絶対あるはずなのに、どうしてこうも誤答率が高いのか。小学生相手にアンケート取ったわけでもなかろうに。
 単に記憶力のない馬鹿が増えたってだけデータのようにも思うな(^^)。

 福岡発信の朝のニュース番組、『やじうまワイド』でもこの問題を取り上げていたが、そこでコメンテーターの一人が、「最近、レストランのウェイトレスが注文取ったあとで『以上でよろしかったですか?』って言ってるの、おかしいよなあ、『よろしいでしょうか?』だろ?」と言っていた。
 確かに、ここ2、3年、ファミレスも喫茶店も、ほぼ9割の店で若い子が「よろしかったですか?」と過去形で喋るようになっているのだ。料理を運んできたあともやっぱり「以上でよろしかったですか?」だ。
 なんだか、「もう注文は終わりか? これ以上余計な注文するなよ」と暗に言われてるようで、聞いていてむなくそが悪くなるのだが、若い人は別に違和感を感じていないようなのである。
 どうも東京のほうでこんな喋り方は流行っていないようなのだが、いったいこれは福岡だけの現象なのだろうか?

 ネットやメールの「顔文字」も年代を超えて受け入れられているというニュース。

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06月13日(水)
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