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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■あえて美人殺しの汚名をきて/『「彼女たち」の連合赤軍』(大塚英志)
 ううう、書きたくはないが書かねばならぬ。

 今朝の体重86.0キロ……(T_T)。

 なんで一日で1キロも太るかなあ、これはきっと便秘だ、便秘のせいなのよ、おなかに溜まった宿便を全部ひり出せばきっと痩せるのだわ〜。

 汚い話ですみません。
 なんというか、この栄養を全て体重に還元してくれる中年太りのカラダが恨めしい……。


 ここしばらく体はダルイは、目眩で頭はクラクラするは、ふらつきながら仕事をしていたが、今日は比較的楽。でも睡眠を取っても取っても疲れが取れずに昼間眠くなるというのはどういうわけかと思っていたら、いかりや長介自伝『だめだこりゃ』の中に「ピックウィック症候群」とあるのを発見。
 なんでも肥満等で睡眠中の気道が確保できないために慢性的な睡眠不足に陥って、居眠りしてしまう病気らしい。高木ブーが稽古中でも居眠りしていたのはその病気のせいだというのだ。
 特徴は断続的なイビキ。激しいイビキをするかと思ったら、途中、無呼吸状態になることもあるという。

 オレじゃん(・・;)。

 いや、勝手に自分は何の病気だなんて決めつけたがるのはみっともない。
 自分のナマケグセを病気のせいにして逃げているみたいだ。でもホントに病気だったらどうしようかなあ。もう罹ってる病気が多過ぎて覚えきれないのだが。


 大塚英志『「彼女たち」の連合赤軍 サブカルチャーと戦後民主主義』読む。
 1972年、あさま山荘事件、というより一連の連合赤軍事件当時、多分私は事件の一連の首謀者たる森恒夫と永田洋子の写真も見ていたはずだ。
 しかしあれからおよそ30年、さて、彼らがどんな顔をしていたのかどうにも思い出せない。
 興味本意と言われればそれまでだが、私には彼らの顔がどうにも気になる事情があった。
 一般に、あの連合赤軍内部での「総括」事件は、思想統制を図るための粛清であったと思われている。しかし最初の犠牲者たる遠山美枝子を追いこんでいく永田洋子の詰問は以下のようなものだった。

 「あなたはなぜここに来たの?」
 「なぜって、軍事訓練に来ました」
 「違うのよ、あなた自身がどんな気持ちで来たかと言うことよ」
 「私は(中略)革命戦士になる必要を理解したから……」
 「あなたは自分のことを何も語っていない。なんであなたは山に来たの」
 「何を言えばいいの?」
 (中略)
 「それじゃ聞くけど、なんで朝、化粧をしていたの?」
 「……」
 「山に来て、どうして化粧をする必要があるの?」

 つまり、「化粧をしている→戦士としての自覚がない→総括」という極めて短絡的な思考の流れの果てに遠山は殺害されたことになる。
 あるいは予め永田らには遠山たちを殺害したい理由が別にあり、この論法はその口実として使われただけだ、という説もある。
 永田洋子は不美人であった。だから美人だったほかの女たちを殺したのだと。それが真実だとすれば古今未曾有と言われたあの事件、結局は「痴情のもつれ」と同じレベルのものに過ぎないということになる。

 真実はどうあれ、私が引っかかってしまったのは、この永田の詰問のしかたが、私自身が論争の相手を詰問する方法と酷似していたからだ。

 「君はこの件について、なぜこのような判断を下したのですか」
 「○○○だからです」
 「それは理由としては非論理的で根拠がありません」
 「あなたは私に何を言わせたいのですか?」
 「あなたの説明した理由と行動の間には矛盾があります。その理由を説明してください」

 この詰問のしかたのどこがズルイかと言うと、「人間は矛盾した行動しか取れない」「人間はそんなにものを考えて行動しているわけではない」という誰もが持ってる弱点にツッコミを入れている点である。
 このやり方で論争に負けることはまずない。
 では向こうが同じ論法で攻めてきた時にはどうすればいいかというと、「前提となる基本認識が異なっている」あるいは「あなたの言いたいことの意味がわかりません」と論点をずらせばいいのだ。


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06月01日(金)
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