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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■実は某大学推理研OBです/『チーズはどこへ消えた?』(スペンサー・ジョンソン)ほか
 わあ、また雨だ。
 先週の「ずっと晴れ」の天気予報はどうなったんだよう。
 しかもつい今日が月曜日である気になって、早出の日なのに寝過ごしちまった(月曜は遅出なのです)。
 ああ、5分遅刻。
 しかも慌てて走ったので職場の玄関で派手に転んじまった。
 ……転んだ直後は痛くなかったのに、夕方頃からビキンビキンと筋に沿うように痛みが走るようになった。
 明後日から旅行だと言うのに、ひどくならなきゃいいがなあ。


 今日も仕事は目白押しで休む暇もないのだが、いい加減活字に飢えている。
 ちょこちょこと読み進めている本は何冊もあるのだが、なかなか読み切れない。そう長くない本でも読もうかと、『裏モノ会議室』でも話題、というより「(笑)」になっている例のあのベストセラーを読んでみた。

 スペンサー・ジョンソン『チーズはどこへ消えた?』。
 もう大爆笑(^O^)。
 物語としての深みなんかありゃしない、ただの熱血スローガンだけで出来あがっているバカ本であり、トンデモ本である。もっとはっきり言っちゃえばオウム真理教の教本とレベル的にはほぼ同一だ。
 マンガで言えば『巨人の星』であり『エースをねらえ!』であり、ハマるやつはハマるだろうが、要するに一見怠惰に見える保守派(ほんとはそんなことないけどね)を蔑み、「変革」という名のもとに弱者を疎外し迫害しようっていうクソみたいな本だ。
 こんなもんに感動してる連中が多いってのは情けないが、これで「民衆は洗脳されたがってる」ってのがはっきり解るという点では面白いね。
 世の中に「パロディにされるために生まれてきた」本があるとすれば、これはまさしくそうであろう。私はこの本の「チーズ」という単語を全て「チ○チ○」(←わかんないヒトのために、解説しよう。ペ○スのことだよ)に置き換えて読んだ。「チーズ」は全ての求めるものの象徴だって言ってんだから、著者は怒るわけにはいかないはずだ。
 ありがちだけど、この本が語っているもっともらしいスローガンの質がそれくらい低レベルだってことが、よーっく、わかりますよ。チーズだかなんだか知らないけど、人間は「目標」なんてモノを持ってたら現実的にはロクなことをしないんだけどね。
 さあ、みんなも「チーズ」をいろんな単語に置き換えてご覧♪


 疲れて帰宅すると、しげがパンを買ってくれている。
 「食べていいか?」
 と聞くと、「イヤ」と言う。
 私のために買ってくれたのに食べちゃいかんというのは意味が解らない。
 「なんで食べちゃいけないんだよ」と文句を言うと、
 「……残して」
 ……半分こしたいんだったら最初からそう言え(ーー;)。


 NHKBS2で『ゴーストバスターズ』見る。
 DVDも持っているのだが、字幕がテレビ用だと微妙に違う。
 「ゲイトキーパー」が「門番」なのは同じだが、「キーマスター」を「かぎ師」ってのは意味が通らんぞ。要するにこれはホテルの鍵の管理人と同じことなんだから、「鍵番」でいいんだよ。
 笑えたのはあのビル・マーレイがウィリアム・アザートンを罵倒するシーン。
 「はい、市長、こいつはタマナシ(peck)です」
 これが「こいつは怒りんぼです」に変えられていた。
 怒りんぼって……かわいいぞ。
 これでアザートンがマーレイに殴りかかろうとするんだけど、それじゃホントに「怒りんぼ」じゃん。……もしかしたら、これ、改訂をNHKに命じられた翻訳者が、やけになったのかも知れないなあ。

 続いて見た『シャーロック・ホームズの冒険』は『ソア橋事件』。
 横溝正史の『本陣殺人事件』の元ネタになったやつだな。トリック自体は今や古色蒼然としてしまった感があるのに、今でもじっくり見られるのは、キャラクター造形が古びてないからなんだよなあ。
 新本格の作家たちが見習って欲しいところである。
 

 山田風太郎原作、石川賢作画、『柳生十兵衛死す』1巻。
 既に『魔界転生』を漫画化し、ただでさえ面白い原作を更なる奇想をもって最高に面白くしてしまった経験を、そのままこの「柳生十兵衛三部作完結編」にも応用してきた。

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05月01日(火)
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