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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ただいま治療中/『クラッシャージョウ』(細野不二彦)ほか
職場での健康診断の結果表を渡される。
この用紙が、年々カラフルに、しかも記載事項が複雑になってきている。
なんだか自分の病気が年ごとに複雑化して悪化しているように思えてくるんだけれど、こういうのって逆効果じゃないのか。
体重が肥満度1で収まってたのは自分でも意外だった。太っちゃいるけど百貫でぶってほどではなかったのだなあ。ついでに調べてみたが、百貫って375キロなのだな。……小錦以上じゃねえか。肥満度100ぐらい行ってるよな、アレは。
最近デジカメにはまって、女房が私の写真を撮りまくっているのだがそこに映っている私はどう見ても中年ぶとりのオヤジである。そんなん写してもクソつまらんのじゃないかと思うのたが、なにをトチ狂ったか女房は「ポスター作ってカレンダーにしようか」などとフザケたコトを言う。……テメエもその三段バラの水着ポスターでも作ってやろうか。
気色の悪い話題はさておき。
既に治療中のものについては今更の結果。
糖尿、中性脂肪、肝機能については治療中ということで「医師の指導に基づくこと」との所見。夏場はこれで入院しそうな気配なのだが、不思議なことにいつも血圧だけは正常なのだ。毎日ひいふう言ってるわりになんとかカラダが持ってるのは心臓がマトモに働いてくれてるおかげなのだなあ。
えらいぞマイハート。
今回の結果でよく解らんのはレントゲンで横隔膜に異常が見られたこと。所見にゃ「観察してください」って書いてあるんだが、自分で自分の内臓観察できね―から医者にかかってんだろーが。具体的にどこがどうでどういう問題があるか指摘しなけりゃ健康診断の意味ないじゃん。
でもいくら治療したって、体にガタが来るのが止められるわけじゃなし、だもんで働けるまで働こうって無理して、早死にするやつが日本人には多いと思うのである。お袋がだいたいそうだったしなあ。
その点、私は既に感覚的に余生を生きてる気分なので、入院する時は平気で入院してしまうのである。
兼好法師は「人間四十で死ぬのがちょうどいい」と七十歳の時に言ったが、自分ではそれなりの分別もでき、熱心に働いてるつもりでいても、四十過ぎの人間のエネルギーはどこか社会を停滞させる方向にしか動いていないのである。「若者に対して怒る」ってのが既に社会をリタイアしかかってる証拠だからねえ。
まともな大人は怒る前に自分が働くものですって。……少ないよな、大人。
テレビ『クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ映画公開モーレツSP』、昨日読んだばかりの単行本、『エンピツしんちゃん』がもうアニメ化だ。
スペシャルバージョンの1回こっきりの放送みたいだけど、原作もアニメも、少しずつでいいからしんちゃんたちを成長させてほしい、あるいはたまにでいいから中学生編なんかも見てみたいという気がしている。
マンガのキャラがトシをとらないのを「サザエさん現象」と呼ぶやつがいるが、実はその類型に当てはまっているマンガというのは意外に少ないのだ。
例えば、一見何の変化もないように思われている『ドラえもん』にも、時の流れはちゃんと存在している。中学生や高校生、大人になったのび太が登場したこともあるし、『のび太の結婚前夜』のような感動編もちゃんと描かれている。だいたい『ドラえもん』自体がタイムマシンで未来から来てるんじゃないか。
江川達也は「『ドラえもん』はのび太が人間的に成長しないのがよくない」とバカな意見を吐いていたが、あの作者には基本的にマンガを読む力がないのだ。だから『タルるーとくん』が『ドラえもん』の二番煎じにしかなっていないことに気付いてもいないのである。
「しんちゃん」もまた成長しない子供ではない。幼稚園というユートピアを繰り返し過ごしてはいても、未来予想図を持たない子供ではないのだ。映画、テレビを何本も見ているうちに、いつの間にか私は、「ああ、この子がどんなオトナになるか見てみたいなあ」という気持ちにさせられている。それだけ、『しんちゃん』のキャラクターには血が通っているのだ。
しんちゃん本人もだが私はひまわりのオトナバージョンも見てみたいぞ♪
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04月20日(金)
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