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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■血の収穫/ドラマ『六番目の小夜子』ほか
1ヶ月くらい前から、やたら鼻血が出るようになったのだが、今朝もどうした拍子にか、鼻血が出て止まらなくなってしまった。
以前医者に行ったときに貰った「ソーク」という鼻薬を射して、横になる。鼻腔の血管を収縮させる働きがある薬だそうだが、鼻血だけでなく鼻水も全て止めてしまうので、使ったあと頭が重くなるのが欠点だが、好き嫌いは言っていられない。
女房が「脳から血が出てるんだよ。医者に行きなよ」と再三言うのだが、もうここ数年血尿やら下血やらで血を見るのには慣れているので、もう鼻血くらいでは驚かなくなっている。どうせ検査してもらったって、なにか手立てがとれるわけではないんだろうなあ、と思うと、出かける気にもなれないのである。
普通、尿や弁が血まみれだったら、人は周章狼狽、右往左往するものだろう。私も初めはそうだった。ところが医者に何度尋ねても、「体質ですね」の一言ですまされ、「治療法は?」と恐る恐る聞いたら「水をたくさん飲んでください」で終わりじゃあ、何のために医者にかかった意味があるんじゃい、と言いたくもなるのである。
でも私が死ぬときゃ死因はやっぱり脳溢血なんだろうなあ。
DVD『明日への追跡』見る。
昭和51年なんて、ついこの間じゃないか、なんて感覚になっちゃってるのも、トシを取った証拠なんだろうな。
でも、光瀬龍の原作も読んでるし、キャストの顔にも見覚えはあるのに、ストーリーの方はコロリと忘れているのである。まあ、地球に移住しようとした宇宙人が、中学校に生徒のふりして潜入するうちに、地球人の少年との間に友情がうまれるという、ありふれていて記憶に残りそうにもない話ではあるんだけど。
さりげなく「番地名が違っているのに裏で繋がっている二つの家」、という江戸川乱歩が散々使っていたトリックが出てくる。区画整理がデタラメな東京だけの現象かと思っていたら、舞台は鎌倉。全国各地にそういうところはあるのかもしれないが、ミステリのトリックとしてはこれ、少々アンフェアな気がしないでもない。
宇宙人同士の争い、一方が「金持ちの恥知らず」で、もう一方が「貧乏だけど誠実」という余りにも社会主義的な図式の設定に思わず笑う。宇宙人もマルクスを読んでるのか。こういうところにもまだまだ「戦後」は生き残っていたのだなあ。
女房が「昔の中学生って、みんなこんなに老けてたの?」と聞く。まあ俳優だから必ずしも当時モノホンの中学生ってわけでもなかったんだろうけど、ヒロインの斎藤とも子などは劇中では中二という設定だったのに、実際には中学一年であった。……確かに老け顔かなあ。
しかし当時は私も中学2年だったが、テレビの中学生たちと自分たちとの間に違和感は全く感じなかった。今の子供たちの方が、スタイルはよくなったかもしれないが、顔は童顔が増えたということなのではないのか。脳に栄養が行き届いてないせいかも、なんてことはあまり言いたくないけど(もう言っとるがな)。
DVD『六番目の小夜子』6話〜12話(完結)、やっと見終わる。
うーん、見終わった感想を一言で言えば「学園青春友情ドラマちょっとオカルト風味」って感じかなあ。「サスペンスホラー」というキャッチフレーズとは微妙にズレてる。
ラストが今一つすっきりしないのもどうもねえ。いくつかの事件の犯人はわかったものの、オカルティックな現象についての解明は「分らない」の一言で済ましたまま。あえてそうしているのは分るんだけど、それが必ずしも「余韻」に繋がっていかないのが残念なのだ。
謎が謎のままで終わってもそれは構わないんだけど、それを登場人物が気にしている描写くらいはないと、結局は視聴者に不満を抱かせるだけになる。これは脚本段階でのミスなんだろうな。
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03月29日(木)
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