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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■森の木陰でドンジャラ補遺/『金髪の草原』(大島弓子)
一昨日、映画を見た帰りに(午後11時ごろ)火事に出くわしたのを書くのを忘れていた。
普通、そういう「事件」があれば、まっ先に日記に書きそうなものだが、飛行機の墜落とか、よっぽどの事故でないと、私の中での重要度は読書や映画より落ちるのである。
……でも、何年か前、ガルーダ機が落ちたときも「ヘリコプターがうるさいな」と思っただけで現場に行こうともしなかったな。野次馬はキライだし。
とはいえさすがに今回は、火事が自宅のマンションのすぐハス向かいなので、無視して通り過ぎるわけにはいかなかった。
道路には消防車やパトカーがごたごた並び、野次馬はゴマンと集まって、自転車を駐車場に入れるのもままならない。
野次馬の何人かに状況を聞く。天麩羅油が燃えあがったとか。
もう鎮火して、こちらに被害がなさそうなのを確かめて、さっさと部屋に帰る。
すると女房がホッとした顔をしている。
「どうしたん?」
「あんたが事故にあったかと思って」
ああ、そうか。女房は以前私が救急車で運ばれたことがあるので、サイレンの音に過剰反応したのだ。
「……だったらなんで外に出ない?」
「来たのが消防車だったから安心した」
……確かに私が事故にあったわけではないが、火事は怖くなかったのか。
やっぱ、肝心なとこが抜けてるぞ。
昨日読んだ本も一冊書き忘れてた。
大島弓子の『金髪の草原』。
新刊だが、映画化を機に旧作を集めた傑作選だった。
しまった、全話読んでたぞ。『十三の魔王』といい、散財が重なってるなあ。
でも、一度読んだ話なのに読み出すと涙が出て止まらない。
大島マンガの主人公は、みながみな、心のどこかが欠けていて、それを埋めるために虚構や妄想にすがっている人たちばかりだからだ。
世の中を要領よく、上手に生きることができない不器用な人たち。でも彼らは懸命に生きている。その姿は、清々しく、切ない。
とんかつ屋で飯を食いながら読んでいたので、泣きながらタコの唐揚げを食ってる私の姿は、店の人からは相当変に見えただろうな。
通報されなくてよかった。ほっ(´。`;)。
で、やっと今日の日記。
仕事から帰ると、女房は寝ていて起きてこない。
その間に本やDVDを見まくる。字数が足りないのでその詳細は明日の日記に書こう。こうして日記の中味がずれこんでいくのだな。
やれやれ。
08月26日(土)
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