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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■東京曼陀羅/「ミステリー文学資料館」ほか
しげ自身があまり女性的なものを強く主張しないことが関係しているのかもしれないが、いかにも女でござい、みたいな人とではしげは合わないのである。かと言って、ムリに男に伍するような言質を弄する人もしげは敬遠してしまう。要するに「自然体」な人がしげには一番、気の合う仲間となるのだ。ムリにでもしげを連れて来ればよかった、と後悔。
店にはすぐに入らず、少し駅前をブラブラする。
夜の坂道の商店街は、出店もあり、どことなく昔風で懐かしさを感じさせる。
「ここが谷中の墓地ですよ。向こうの方は猫が多いんです」とヨナさんが傍らを指差す。
谷中と言えば、どうしたって思い出すのは漱石の『こころ』である。
市川崑監督の映画では、森雅之演ずる「先生」を、安井昌二の「私」(映画では「日置」と名がつく)が追いかけるシーンを、まさにこの墓地の中で撮影していた。……今ならなかなか許可がおりないだろうなあ。
少し早めに来て、このあたりを散策してみてもよかったかな、と思う。少し離れたところに、明智小五郎最初の事件の舞台ともなった、団子坂もあるのである。
すごく顔の整った、映画の子役かと見紛うような男の子がいたのでびっくりしたが、付き添いの父親を見ると外人さんであった。このあたりは昔から、外人さんも多く暮らしていたのだろう。
しげに土産でも、と思ったが、市場なので、売ってるのは食い物ばかりである。こうたろうくんが冗談で「『ひよこ』でも買ってくか?」と聞く。
「『ひよこサブレ』は売ってるかな?」と返すが、こうたろう君、ひよこサブレのことは知らなかった。
「知らない? テーマソングがあるんだよ」
ついでなんで、全歌詞をご紹介。こういう九州限定のテーマソングというのもちょっと面白いのではなかろうか。
1,セイウチのサブレは牙が難しい
タツノオトシゴのサブレは折れやすい
コウモリのサブレはなんかイヤだ
やっぱりひよこのサブレにしよう
2,ヤマアラシのサブレは痛そうだ
スッポンのサブレは噛み付きそうだ
ヒトデのサブレは食べたくないよ
やっぱりひよこのサブレにしよう
何となく口ずさんでしまう音楽、という点では、九州人には結構頻度が高いと思う。
長くなったので、この続きは明日の日記で。あやめさん、まだ登場してないし(^_^;)
10月05日(土)
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