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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■リアル・ホームズ/『トンデモ本の世界R』(と学会)/『けだものカンパニー』3巻(唐沢なをき)
 山本さんも、真っ向から否定の文章を書くんじゃなくて、そういった「功績」を踏まえて、あの本を笑い飛ばしてくれた方が、読み物としてずっと面白くなったと思うのである。

 他にもたくさん、面白い記事があるんだが、とても全部には触れられない。
 で、補足的な解説をちょっとだけ。
 唐沢俊一さんが執筆している『世界変書カタログ』、『オッド・デーツ・オンリー』(つまり、1年365日の各日に、これまでどんなバカな出来事があったかってのを記録してあるのね)に紹介されていた、唐沢さんの誕生日5月22日の出来事。
 「1959年、アルバニアで黒いうさぎが白いうさぎと結婚する内容の子供向け絵本が発売禁止になった」
 唐沢さんは「それがどうした」みたいな感じで書いてるだけだけど、これは有名な絵本で、邦訳も出ている『しろいうさぎとくろいうさぎ』(絵と文 ガース・ウイリアムズ/訳 松岡享子/福音館書店)のことなのだな。
 作者のウィリアムズは、ローラ・インガルス・ワイルダーの『大草原の小さな家』シリーズの挿絵でも有名。
 実は本作、絵本の世界で「世界で初めて」結婚をテーマに扱ったということで物議を醸した本なのである。もちろん「白と黒」ってのが「白人と黒人」に読みかえられたってことでもね。発禁の理由もその「異人種間の結婚」という点にあったことは容易に察しがつく。
 出版されたのが1958年だから、翌年の発禁というのは反応としては早急で随分ヒステリックだ。
 今、この絵本は「名作」としてその評価も高い。
 多分その『オッド』は、「昔はこんな馬鹿げた偏見があってねえ」と、日本でもちょっと前まで『ジャングル大帝』が「黒人差別」の問題に引っかかって出版できなかったのと同じような例であるのだろう。
 ……いい加減、藤子不二雄の『オバQ』や『ジャングル黒べえ』も再版出せ。黒人の絵を描きゃみんな差別か。


 マンガ、唐沢なをき『けだものカンパニー』3巻(完結/集英社・840円)。
 ぶはははは、うひひひひ、げひゃげひゃげひゃ。
 いや、笑ろた笑ろた、笑かせてもらいました。
 ただひたすら「下品」に徹した潔さ、ギャグはやっぱりこうでなくちゃ。
 唐沢なをきさんのマンガで特に好きなのは『カスミ伝』シリーズだが、『BRAIKEN』他の「欲情」シリーズ(勝手につけるなよ)も大好きなのである。
 このマンガのどこが好きかを語っただけで、私がどれほど下品なのかバレてしまうので書きにくいのだが(今更)、まあ、ゲイのイルカ兄弟とかね。イルカだから「ゲイ」をするという、もう腰砕けの駄洒落が最高ですわ。
 ああ、でも、オタクをデブで臭くて欲情したブタにたとえられるのは、イ、イタイ。関係ないが、「同豚誌」の中でバックで攻められてるブタはマルチかな?
 3巻で終わりというのも手ごろなところかな。多分2年もすれば絶版になるので(笑)、今のうちにまとめて買おう!

09月25日(火)
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