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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■荒らしを起こして♪/DVD『マジンカイザー』1巻/『KUNIE』1巻(ゆうきまさみ)ほか
はっきり言うが、原作よりミステリとしての完成度、高くなってるのだ。けれど、「意外じゃない犯人」だけはつのださんも如何ともしがたかったらしく、金田一耕助に「犯人…と、事件の動機そのものは単純でしてね…。はじめにみなさんが疑ったとおりの人物だったんですよ!」と言わせちゃっている。
さすがに犯人を変えちゃうわけにはいかないしねえ。
ついでだけれど、前に「つのだ版金田一のモデルは菊田一夫である」と書いたことの補足。マンガの金田一、口ひげは口の端に生えているが、菊田一夫の著名な写真はたいてい鼻の下のちょび髭である(小鹿番が菊田一夫を演じる時もそのスタイル)。
けれど、若い頃の菊田一夫は、マンガのように口の端にヒゲを蓄えていたのだ。そのあたりもつのださんの「こだわり」が見えて面白いのであった。……金田一は和服じゃなきゃ、と思いこんでる原作ファン、偏見を捨ててちゃんと読んでみたら?
DVD『マジンカイザー』1巻『激闘! ダブルマジンガー』。
兜甲児、石丸博也です。
弓教授、八奈見乗児です。
あしゅら男爵、柴田秀勝&北浜晴子です。
ドクター地獄(ヘル)、富田耕生です。
それだけで、もう往年のファンならば、いや、そうでなくても、本物の「声優」の演技を求める方ならば、必見の作品でしょう。
ここで、どうして弓さやかは松島トモ子じゃないのかとか、せめてボスは大竹宏にしてほしかったとか言っちゃいけません(原作じゃボスは女言葉喋ってないんだよ)。継続して起用された声優と、リニューアルされた声優の間には、それなりの理由があると考えられます。より原作のイメージに近く、という今回の新作のコンセプトに沿った改変なのでしょう。
まあ、大半は「トシ取っちゃったから」というのはあるのでしょうが。
脚本ははっきり言って、定番に流れすぎてかえって盛り上がりに欠ける面はあります。というか、ピンチになったらお助け、ピンチになったらお助けのパターンの繰り返し過ぎで、工夫に欠けてます。
しかし、旧作よりも遥かに永井豪の当時の絵柄に近いキャラクターデザイン、テレビシリーズでは部分的にしか描かれなかった「機械獣軍団」の描写、何より「血を流す(ように見える)ロボット」としてやっと映像化されたマジンガーZとグレートマジンガー。
脚本の陳腐さを補うにあまりあるものがあります。ああ、でもバードス島のシーン、あれだけ原作どおりにやるのなら、ドクターヘルの「アレキサンダーが、ジンギスカンが、ナポレオンが果たそうとして果たせなかった野望、世界征服! それをこのドクターヘルが、機会獣軍団とともに果たすのだぁぁぁ!」ってキメゼリフも言ってほしかったなあ(それに近いセリフはあります)。
……でも新ロボット、マジンカイザーのあのデザイン、もちっとなんとかならなかったのか。ゴテゴテしすぎなんだよなあ。
09月24日(月)
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