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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■見え透いたウソにすがるココロは/DVD『ウルトラマンティガ THE FINAL ODESSEY』
 昭和41年ってーと、私ゃまだ3歳だよ。しかし、その殆どのシーンをしっかり覚えてるんだから(テレビで放映されるたびに見ているからだとしても)、当時の私がどれだけガメラにハマっていたか、わかろうというものだ。
 一般的には次作の『ギャオス』の方が人気は高いが、映画としてみた場合、怪獣を倒すために次々と作戦を繰り出すというフォーマット、その作戦自体の奇抜さ、という点において、第一作の『大怪獣ガメラ』とこの『バルゴン』とは、優に東宝『ゴジラ』シリーズをも凌駕しているのである。……まあ、バルゴンの卵が南洋から日本に持ち込まれて、それを取り戻しに現地の女性が来日するって設定は『モスラ』の真似っぽいけど。
 カラー映画にもかかわらず、夜のシーンばかりで怪獣の輪郭がよく見えず、海外興行では不評だったということであるが、夜だからこそバルゴンの冷凍光線(と当時は言ってたけど、光線じゃないよな。霧だよ霧)や悪魔の虹が映えて見えたのである。そのコントラストが醸し出す幻想的かつ恐怖をも感じさせる特撮は今も色褪せてはいない。……平成ガメラでも、せめてラストでバルゴンは出してほしかったんだけどなあ。
 『ギャオス』以降の『ガメラ』シリーズが、予算の縮小もあってか、だんだん作戦自体がチャチになって行ったのは、なんとも残念なことであった。

09月09日(日)
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