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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ハカセ結婚!/『ユート』2巻(ほったゆみ・河野慶)
歌はまあ、なんとかトチらずにみんな歌えた。直前に同じテーブルに着いていたハカセのお友達に「出だしのところ、新郎新婦の名前に置き換えたらいいですよ」と言われたので、そこのパートを歌う手筈になっていた鴉丸嬢が、ものすごく眉間に皺を寄せて、口をトンガラセていたのが印象的ではあったが(笑)。
最後に、花嫁がブーケを手渡すというので、会場の独身女性が全員、集められる。当然、鴉丸嬢も呼ばれるわけであるが、カトウ君が「オレも独身なのに」という顔をしていたのがおかしい。普通、こういうのに呼ばれるのは女性だけだろう。
リボンが九本用意されて、そのうちの一本がブーケに結びついているという、縁日のクジみたいな趣向。鴉丸嬢に当たったら面白いなあと思っていたら、本当に当たった(笑)。鴉丸嬢の名前が呼ばれたとたん、私は大笑いし、カトウ君は口をあんぐり開けていたが、ここに其ノ他君が来ていたらどれだけ面白かったことであろうと、不在をつくづく残念に思うのであった。テーブルに戻ってきた鴉丸嬢、「出来レースみたい」と自分も大笑い。「これは私に『芸人として生きろ』ってことか? そうなのか?」といささか興奮気味。あとで聞いたのだが、ハカセ、このとき鴉丸嬢に「其ノ他さんと絶対幸せになってくださいね!」と連呼してたそうだ。確かにこんなに「劇的」だと、これは本当に「さっさと籍入れちまえ」というご託宣なのかもしれない。
披露宴も滞りなくすんで、会場を出る。新郎新婦とそれぞれのご両親が並んでお見送りしてくれるが、ハカセのお父さんが特に一人一人に熱烈に握手をされていた。そこまで感謝して頂かなくても、とかえって恐縮してしまったほどである。よっぽど嬉しかったんだろうなあ。
新婚旅行とかは未定だそうだが、さっさとどこか行き先決めて、ハネムーンベイビーでも作っちゃいなさい。改めてハカセ、結婚おめでとう。
ホテルを出て、博多駅に移動。カトウ君とはここで別れる。どこかで飲み物でも飲みながらおしゃべりでも、と予定していたのだが、夜勤明けで眠かったらしく、目がもう、泳いでいたのである。酒もかなり入っていたから、殆ど酩酊状態である。無事に帰れたのかなあ、あれで。
残り三人で、「紀伊國屋」「GAMERS」を回って、パピヨンプラザの「ロイヤルホスト」でドリンクバー。カトウ君、いったい私と話をしたかったのかしたくなかったのか、ワケわかんないねーなどと話す。こっちは何にもわだかまりはないから、話を切り出さなきゃならない理由もない。やっぱり言いたいことがあるんだかないんだか分からないままなのである。
このあとしげと鴉丸嬢は、ラクーンドッグさんの芝居を見に行くので、家まで私を送ってもらって、そこで別れる。どうして私も付いて行かなかったかというと、そろそろ体力が限界に近くなっていたからであった。
前にも日記に書いた通り、私は結婚式にトラウマがあるので、そこにいるだけで気分が悪くなってしまう。今日は席についたときからずっと、痙攣が起きていて、少し吐き気もしていた。間が悪いことに、ボーイさんがウーロン茶と間違えてウーロンハイを持ってきて、それをうっかり気付かずに飲んでしまったために、頭痛も激しくなった。それで歌まで歌ったのだから、よくやったもんだと自分でも感心するが、いつまでも無理が利くわけもない。部屋に戻った途端、トイレに駆け込むことになったのだが、気分がようやく回復したのは、そのあとひと寝入りしたあとだった。
めでたいけれども、ちょっとばかし疲れる一日であった。
ほったゆみ原作・河野慶漫画『ユート』2巻(集英社)。
ジャンプ本誌では、もう打ち切られて二ヶ月ほどが経っているので、こんなマンガがあったことを忘れてしまっている読者も多いか。まとめて読むと分かるが、これ、ストーリーは決してつまらないなんてことはない。
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09月10日(土)
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