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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■女になって出直せよ/『DEATH NOTE(デスノート)』4巻
 帰宅した途端にしげは爆睡。今日もよしひと嬢から「しげさんって、けいちんさんの日記読むといつも寝てるみたいなんだけど」と言われていたが、ホントに寝てばかりいるのである。でもお握り作ってやって、「食うか?」と声をかけると、そのときだけ起きて食って、また寝るのである。これで家事なんぞできるわけないわなあ(T∇T)。


 ディズニーがアニメーションの老舗としての意地をかけて日本のテレビアニメに対抗すべく送り出したという専らの噂の『キム・ポッシブル』をディズニーチャンネルでようやく見る。
 女子高生が正義のヒーローとしてマッド・サイエンティストの魔の手から平和を守る、という設定はありふれているけれど、これまでのディズニー制作のテレビシリーズ、例えば『リトル・マーメイド』だの『アラジン』だのと言った、毒にも薬にもならないような作品に比べると、かなり『バットマン』風というか『パワーパフガールズ』風な味付けがしてあって、なかなか「見られる」。キャラクターの絵柄もそれほどアメコミアメコミしてないので、拒否反応は起こらない。
 今回のエピソードは、キムの親友、マヌケなロンが、ある発明のおかげで数学の天才少年になってしまって大騒動(実はホントに天才になってたのはペットのモグラのルーファス)、というお話。なんか『アルジャーノンに花束を』っぽいけれども、オチがちょっとひねってある。ディズニーがこういう“おちょくり”をするのは珍しい。なりふり構ってられないのかな(^o^)。主役のキムより、マッド・サイエンティストの助手のね〜ちゃんがせくしいでなかなかいいから、これから時々チェックしてみようと思う。DVDは3話収録の単品が1巻のみ発売中とか。
 その後引き続きディズニーチャンネルで『メリー・ポピンズ』を再見。これ見たおかげで、「ディズニーはアニメより実写の方が出来がいい」と認識した記念の一本だけど、うっかり録画し損ねた。これもそのうちDVDを手に入れたい一本。


 マンガ、大場つぐみ原作・小畑健漫画『DEATH NOTE(デスノート)』4巻。
 第2のキラ・ミサの登場で、ライトとLの推理合戦がまた更に複雑化し、陳腐な表現ではあるけれども、まさに「息をも吐かせぬ展開」と形容するしかないくらいにハラハラドキドキの連続となった第4巻。短絡的に殺人を繰り返してきたライトが、ここにきて最も抹殺したいLとミサを殺せない、という皮肉な演出を作者が仕掛けてきたのが実に小気味いい。アタマが切れるが故にLはキラの魔の手から逃れ得ている反面、ミサは“愛”という名の愚かさに捕らわれているが故に“守られる”結果となった。こういう両極端な形での「絆」もあり得るのが人間界の不思議かつ面白いところ。
 これだけ“濃い”マンガを読まされると、薄っぺらな「絆」しか描けていない最近の『ワンピース』とか、つまんなくて読めなくなっちゃうのである。……ああ、このマンガ、ホントに『“裏”ワンピース』になってるんだなあ。

 マンガ、明日賀じゅん『ティム・バートン ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』。
 ミュージカルシーンを絵にするのはかなり難しかったと思うし、決して成功しているとも言えないのだが、実に誠実に映画をコミカライズしようとしている姿勢は好感が持てる。けれど、正直、映画の面白さには遠く及ばない。
 ティム・バートンの毒々しいイラストのまま、マンガに移し変えるのは日本の読者には拒絶反応があるだろうという判断での少女マンガ家さんの起用なのだろうけれど、それは結局バートンの“味”を殺すことになる。線は確かにキレイだけれど、マンガは映画と筋が同じだけの別モノなのだ。表紙のイラストは映画のポスターのものがそのまま使われていて本編の絵柄とは全然違うので、御注意。

11月03日(水)
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