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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■実は今日の日記は殆どない(^_^;)。/倉田真由美サイン会
私は『アタックNo.1』ほか、「女の子の歌」を歌いまくる。よしひと嬢から「今日は全部そっち系ですか?」と聞かれるが、男の子の歌はみんなが歌いたがるだろうから、避けただけである。エロさんが『キャプテン・ハーロック』を歌うのを聞きながら、鴉丸嬢が「この曲好き……」とウットリ(まだ酔っているのである)つぶやいていたから、オイシイとこを取らずにいてよかったようだ。どうせしげは「また気持ち悪い歌ばかり歌って」と思っていたのだろう。
鴉丸嬢もいつもの声の張りがない。当たり前だが。「うまく歌えない〜」と泣くが無理して歌わなきゃいいのに、これだからヨッパライは。
実際、ヨッパライが揃って3時間も熱唱し続けるものではない。冷静な判断ができなくなってしまっているのだ。私は一滴も入れてはいなかったが、雰囲気に酔ってた点では同罪である。
ついにエロさんが、3時を回った時点で、「そろそろ帰りましょう」とネをあげた。ウッカリしていたが、エロさん、明日は仕事だったのだ。自分たちが休日だからと思いこんでいて、そのことに全く気づかなかったのは全く不明の至りであった。エロさん、ホントにすみません。m(__;)m
エロさんZUBATさんとはそこで別れて、残りはみんなウチに移動。タクシーで二手に分かれて、私とラクーンさんが一台、残りがもう一台。
これでもう、今日は終わりかと思ったら、ウチで明日の練習の打ち合わせだそうな。酔っ払ってて、なにか実りのある話し合いができるのだろうか、と思ったが、甲論乙駁、気がついたら私は、みんなから「早く台本書け」と吊るし上げられていたのだった。書きますよ、書きますってば。
ラクーンさん、まだ酔ってる口調で私に「プロとアマの違いってなんだと思いますか?」と絡んでくる。「別にないんじゃないですか?」と言ってあしらうが、これには実は深いわけがあったのだとあとで判明。
鴉丸嬢は、ラクーンさんと私のこの会話を聞いて、「なんか難しい話をしてるー」とか言ってたが、どこがどう難しいと言うのか。酒飲んでもう4、5時間は経ってると言うのに、まだ素に戻りきれてない。
其ノ他くんと鴉丸嬢をしげが車で送って、部屋に残ったのは私とよしひと嬢、ラクーンさんの3人。
ラクーンさん、「さっきの話ですが」、と、改めて隣の椅子に座って語りかけてくる。どうもヨッパライのタワゴトではないらしいので(いや、まだ明らかに酔ってはいらっしゃったが)、マジメに聞く。
「ゴローくん(円谷君)、もういっぱいいっぱいですよ。多分そのうち潰れます」
「どうして彼が? 今度の芝居でなにか役割でも与えられてるんですか?」
「演出ですよ」
「……え〜っ!?」
ウソではなく、今の今、初めて聞いたのである。もう合宿以前に決まっていたとのことだが、しげはヒトコトも私に言わないでいた。なんでも、本人が「やりたい」と言って、了承されたらしい。やりたいって……芝居始めたの、つい、この間なのに、演出なんてできるわけがないではないか。いったいなぜ?
「役者よりそっちのほうが楽だと考えたからですよ。で、今彼は役者から質問責めにあっても何も答えられなくて立往生してます」
ラクーンさん、事実を噛み締めるようにして教えてくれるが、どうにも信じられない。円谷君には悪いが、自分が何者なのか、全くわかってないのではないか。
「だからプロとアマの違いって何なのかって思うんですよ。芝居が好きだと言うことはよくわかる。だから私も協力したいと思う。けれどしげさんたちはいったい何をしようとしているのか?」
当然の疑問だろうが、その疑問は私も何度となくしげにぶつけてきて、しげが全く答えられなかったことだ。だからこそ、私は劇団から殆ど身を引いているのだが、しげは自分の何がよくないのか、結局一度も反省することがなかった。反省させようにも、私がしげに対してちょっとでも批判的なことを言えば、すぐに泣くし喚くし、話ができなくなるのである。これではもう、身の起きようがない。結局、誰が見てもウチの劇団はヒステリー女が牛耳ってるようにしか見えないので、マトモな人間が腹を立てるのは当然なのである。
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12月15日(日)
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