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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■永遠という名の魔女/『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』40話/『ギャラリーフェイク』26巻(細野不二彦)
 休日なので1日かけて日記書き。少しは書き進められたがほとんど焼け石に水である。適当なとこでまたワープせにゃならんかなあ。
 晩飯は近所の福一ラーメン。あまり遠出したくなかったので、あまり美味くはないのだが近場ですませた。
 棚に『少年マガジン』のバックナンバー36・7合併号が置いてあったので、しげに『コータローまかりとおる!L』の最終回を読ませる。と言っても打ち切り、掲載誌移行なので、厳密な意味での最終回ではないのだが。
 「なんだ、ウチキリじゃないじゃん」としげは「ダマされた」ってな顔をしているが、連載が別の形で続くとしても、本誌で打ち切りになったという事実は変わらない。連載前読切時代からのファンとしては寂しい限りである。


 マンガ、細野不二彦『ギャラリーフェイク』26巻(小学館/ビッグスピリッツコミックス・530円。
 しかしこれが26巻もネタが続くとは思わなかった。名実ともに細野さんの代表作になっちゃったけど、もう、『どっきりドクター』や『猿飛』みたいな少年マンガの世界には戻ってこないのだろうか。

 巻頭の『ちゃぶ台の値』、わざわざ平仮名でタイトルつけてるけど、読者に読めないだろうという配慮だろうか。「ちゃぶだい」とキーボードに打ち込むと、即座に「卓袱台」と変換してくれるんだけど。でも本編で語ってるとおり、今時卓袱台使ってる家庭はホントになくなっちゃったんだろうから仕方ないのかな。
 「ちゃぶ」というのは中国語で「飯」の意味である“cha‐fan”ないしは“cho−fu”が訛ったもの、と辞書にある。明治期、横浜・神戸で外国人相手に開かれていた小料理屋を「卓袱屋」と称したと言うから、世間に普及したころは結構ハイカラな響きだったのだろう。泥棒の隠語で「売春婦」という意味にも使われてたそうな(^_^;)。
 こういう庶民文化にも「美」を見出す視点は嬉しいのだが、結局はゲストキャラにとっての価値しかない、みたいなところでドラマを収束させちゃうとなんか物足りない印象がしてしまう。消えてしまったの調度と言えば、卓袱台だけではなく、蚊帳や蝿帳や水屋や茶箪笥や煙草盆や豚の蚊取り線香立て、ほんの二、三十年ほど前にはありふれていたものが今はもう見られなくなっているのである。短編だけにどれか一つに話題を絞らないといけないのはわかるが、文化は一つのものに象徴させて語れるものではない。桃山文化を茶器だけで語っちゃヘンだってことと同じである。
 『誓いの錠』は『チビ太の金庫破り』を換骨奪胎してるし、どうも今巻の話はどこか「借り物」めいている。そろそろネタ切れなのかな、細野さん。30巻くらいで区切れよく終わったほうがよくはないかな。そしてまた少年マンガの傑作をどうか一つ。

11月10日(日)
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