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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■トンデモ傷つきブリッコの世界/ドラマ『鬼畜』/『辣韮の皮』2巻(阿部川キネコ)/『ななか6/17』8巻(八神健)
今巻の新登場キャラは仮面ライダーオタクの漫研部顧問、ジャスティス(^o^)と、新寺部長の姉、同人作家の花京院艶子。後者は明らかに作者本人がモデルだな。同人女って意外とオタク男を毛嫌いするものだけれど(同族嫌悪か?)、阿部川さんは結構、心が広いような気がする。何しろこのマンガ、一般社会にはちょっと溶け込めなさそうなオタクを何人も登場させてはいるのだけれど、その中で一番マトモな人格者が、デブでメガネの少女マンガマニアなのである。そうだ! デブでメガネで汗っかきで石森章太郎や大島弓子のファンに悪人はいないのだ!(自分に向かって言うなよ)
ジャスティス(自称。本名が「正義」だからである)みたいなオタクな教師って、意外と多そうな気はするが、生物のテストで「ライダー1号からアマゾンまでのそれぞれのもとになったと思われる生物を答えよ」なんて問題出してたらクビになるんじゃないか。まあ、そこまででなくても、校長から叱責くらいはくらいそうな気はするが(けど、この問題、1号・2号=バッタ、アマゾン=トカゲ、ストロンガー=カブトムシは知ってたが、V3とXはなんだったっけ? ……とかなんとか言ってたら、山本弘さんとこの掲示板に全部紹介されていた。結構アバウトだったんだね)。
「『龍騎』なぞ我々に言わせればライダーではないね!! あれはガンダムで言うトコロのGガンダムなのだよ!!」……熱いなあ、この教師。徳光康之の濃爆オタク先生はガンダムからサクラ大戦に転んでオタクとしてのステイタスを自ら放棄してしまったが、ジャスティスは大丈夫そうだ(^_^;)。
だいたい、このタトエ自体、「ガンダムシリーズにおけるGガンの位置」を知らないと理解できまいにねえ。主人公でオタクだけれど美少女系な滝沢くんは、これに「ガンダムじゃないですかー」と返してしまうのだ。あまつさえ、「ハカイダーって何代目のライダーなんですか?」と来たもんだ。こういうヤカラ。現実にいるしな。そういうヤツはたとえどんな美少女であろうと、いな、美少女であればなおのこと○○して○○○して○○○○○○○○○○○○、どうか。
今回は巻末に昨年のSF大会のレポートもあり。昔から吾妻ひでおとか、SF大会のリポートマンガを描いてる人は多いけど、そろそろ1冊にまとめたらどうかなあ。けど、一人のマンガ家さんじゃとてもその全貌は窺い知れまい。同大会のレポートはエロの冒険者さんも書かれているが、全くと言っていいほど内容が重なっていない。それくらいイベントの数が多いのだ。
エロさんが『クレヨンしんちゃん部屋』に行ってる時に阿部川さんは『さいとうちほ&幾原邦彦が語るウテナから最新作まで』を覗いている。私がもし行ってたらやっぱり『ウテナ』の方に行くだろうな。それは別に『クレヨンしんちゃん』より『ウテナ』が上、と考えているわけではなく、唐沢さんたちが何を語るかはだいたい見当がつくからである。
『トゥーン大好き!』コーナーには阿部川さんも参加してたはずだが、例の大川周明……じゃなくて○○り○○○おの唐沢さん帽子トバし事件の顛末は一切描いていない。まあ、『ガム』の読者に「SF大会は怖い」イメージを抱かれちゃ困るだろうから、そりゃ当然なんだけれども。……それはそれとして阿部川さん、少し似顔絵の練習した方がいいと思うぞ。松本零士も武田康廣も庵野秀明も樋口真嗣もみな同じ顔というのはちょっとなあ。
マンガ、八神健『ななか6/17』8巻(秋田書店・410円)。
アニメ化も決定したそうで、まずはめでたい。
前巻までは新キャラをやたら出しまくって、ちょっとテコ入れ気味の話も多かったが、やっぱりこのシリーズは稔二と二人の七華、そして雨宮さんの三人(四人?)で成り立っているのである。
16歳の七華と6歳のななかという「二重人格」の設定は、初め三角関係のドロドロになりかねない三人の関係をオブラートに包む働きをしていた。その機能はまだ働いてはいるが、この「二人の七華」の対立が、ここに来て一気に急展開を見せはじめる。
16歳の七華は、自分の中から6歳のななかを消そうとする。しかも、まずは雨宮さんを利用しようとし、次には自ら6歳のななかを演じて稔二を騙し……。
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10月15日(火)
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