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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■少女はやがて怪物になるのだ/映画『WXV PATLABOR THE MOVIE3』ほか
 そう、それは「狂気」だ。物狂おしいまでの「愛」。
 う、うまいよ、とりさん!(ToT)
 ……ここは泣く。確実に泣く。特にあなたが「○○」ならば。
 
 見る人によっては、ここで、秦が冴子の手を「二度」離したこと。
 これを不自然、あるいは非情と見る人もいるだろう。
 しかし、秦はあのとき気づいたのだ。
 冴子が、言った、「あなたなら私を止めてくれるかと思った」。
 その言葉がウソだということに。
 「あなたは少しあの人に似てる」
 そう、「少し」でしかないことに。
 冴子の目は、秦には向いていなかった。
 誰が、冴子の手を握ったままでいられるだろう。

 そして、秦は煙草を吸ったのだ。

 これは、刑事ドラマである。そして、多分、とても切ない、恋の物語だ。
 なぜ切ないのか。
 男の恋は女から裏切られるしかない、その真実をこの物語が語っているからだ。
 なぜなら。
 少女は、やがて母になる。
 そして、怪物を生むからだ。
 あなたが父親なら、知らねばならない。あなたが愛した女が生んだ子供は、将来、「怪物」になるのだと。

 もう、一つ二つだけ補足。
 今回、再三、スタッフの人たちが言ってますが、特車二課、ホントに殆ど出て来ません。だから『パトレイバー3』を期待したら確実に裏切られます。
 つーか、パトレイバーシリーズとして作らなければ「売り」がなかったのは分るけれど、完全に切り離して作ってほしかったくらいです。それは出渕さん自身が、『パト3』というサブタイトル外してほしかった」と仰ってたくらいなので真実でしょう。
 そして、キャラクターデザインについても、できればもっとゆうきまさみ色を排除してほしかった。ゆうきさんの絵、好きだけれど、表現力に欠けます。あのドラマには不充分。
 久住はともかく、秦の線はゆうきまさみに近いので軽くって……(-_-;)。
 作画監督の黄瀬さん、前二作に続いての当番だけれど、ゆうきさんサイドのスタッフに押しきられちゃったんだろうなあ。
 大半のスタッフが、できるだけ押井色排除しようと思ってたんだろうけど、でも廃墟と鳥という押井二大アイテムはちゃんと出てくる。犬はいないけど(^o^)。

 自衛隊をはっきり悪玉(ちゃんとアメリカとつるんでるし)にしてることも近年の日本映画じゃ珍しいし(『ガメラ2』へのアンチテーゼか?)、後藤隊長がここまで完璧に出し抜かれるのも珍しい。
 国粋主義の方は、きっと腹立つから見ないようにね。


 映画見たあと、ZUBATさんと待ちあわせて、天神のベスト電器で落ち合う。
 ZUBATさんも『パト3』見たかったそうだが、残念ながら午後はもうやってない。
 「朝から来られれば舞台挨拶も見れたんですよ」
 「あ、朝は二日酔いでしたから」
 じゃあ飲まなきゃいいのに、というのは酒飲まない人間の発想なんだろうな。しばし、ガイナックスの変遷、岡田斗司夫さんがどうしてガイナを辞めたかなど、ヤバイ話で盛りあがる。
 お貸しするビデオカメラ、しげが一つ袋にまとめておいてくれたので、お渡しするのは簡単だったが、ひどく重い。ここまで運んでくるのも大変だったが、仕事に使うのもひと苦労だろうなあ。
 ジュンク堂に回って、唐沢俊一さんの新刊、『怪網倶楽部』を探したのだが、東京ではもう平積みされてるらしいが、まだ福岡では発売されていないようだ。
 仕方なく、というわけでもないが、ZUBATさんお勧めのマンガなど買って店を出て別れる。

 再びキャナルに戻って、ラーメンスタジアムのある店で、みそラーメンと餃子。
 辛過ぎもせず、あまったるくもなくちょうどいい味だが、半面個性に欠ける。
 ほかの店は長蛇の列だったのに、ここは空いてるから、と考えたのだが、列ができない、ということはやはりそれなりに理由があることなのだった。


 帰宅して数時間ひと寝入り。
 起きて、アニメ『サイボーグ009』第25話「ミュートス、終章」。
 おお、オープニングが今回1回きりのミュートス前回までのあらすじ編。
 これはなかなか燃えるな。

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04月07日(日)
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