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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■他人の日記ネタ。Aさんすみません(^_^;)/『ナジカ電撃作戦』MISSION 009/『韃靼タイフーン』2巻(安彦良和)ほか
 いや、展開が似てきたので気になっちゃったのよ。


 マンガ、安彦良和『韃靼タイフーン』2巻(メディアファクトリー・540円)。
 1、2巻で描かれた「函館事件」の5年後、今度は前巻ではヒロインには違いはないが、ワキの印象があったデコ=近藤日出子を主役に据えて、激化するロシア内戦を描く。
 まあ、あれだけの「クーデター」を「函館“事件”」と表現しちゃうあたり、安彦さんの歴史認識の冷徹さが見て取れる。
 実際、十年前の中国の「天安門“大虐殺”」だって、日本も中国も「事件」ですませちゃったって現実があるもんな。もし、本当に日本国内であんなことが起こったとしても、それを素直に「革命」とか「クーデター」とか、日本の政府及びマスコミは報道しないような気がする。結局はただの小さな「事件」。日中戦争を「日華事変」と言い張ってたのと同じ発想だ。現在だって、何かにつけ、コトナカレなんだよなあ。
 安彦さん、それを念頭に置いて1、2巻を書いたんじゃなかろうか。60年、70年のシッポを引きずってる安彦さん、多分、平和ボケの日本に相当怒っているのだ。政治色が強くなって、エンタテインメント性が薄くなってしまいそうな気配があるのはちょっと気になるのだけれど、あくまで物語を主人公が引っ張って行く展開にしていってくれたら、つまんなくなることはないと思うんである。


 マンガ、佐藤竜雄原作・滝沢ひろゆき漫画『学園戦記ムリョウ』5巻(NHK出版・500円)。
 アニメの方、ずいぶん見逃してるので、ほとんどマンガ版でカバー。刊行ペースが早いので、カットされてるエピソードは意外に少ないんじゃないかな。
 物語はいよいよ佳境と言うことで、反銀河連邦が「宇宙連盟」という、これまたただの反乱軍ではないような設定らしいことが見えてくる。
 敵をただの敵として描かないその姿勢、『ナデシコ』でもそうだったけれど、実はごく初期からの日本のアニメの王道なのだ。『ナデシコ』のあとだとどうしてもコツブに見えちゃうのがネックだけれど、うまくオチをつけられたら、『ムリョウ』もそこそこいい出来になるんじゃないかなあ。
 劇中劇をやたら挿入したがるのも佐藤作品の特徴だけど、モモエ様主演の『こゆるぎ野郎』の全編、見てみたいぞ。『ゲキガンガー』みたいに1話使ってやってくれんかな。NHKじゃムリかもしれんが(^^)。

12月06日(木)
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