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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■新人さんの名前は?/『不幸な子供』(エドワード・ゴーリー)ほか
ヒロインが悲しく死ぬ結末は『マッチ売りの少女』が有名ですが、あれは一応天国に召されております。
筋だけは『小公女』をなぞりながら、この話には救いが全くありません。
なぜなら、この絵本のイラストには必ずどこかに小さな魔物が描きこまれているのです。シャーロットの運命は、初めから魔物に委ねられていたのでした。
そして、物語が終わった裏表紙には、鏡の中にとらわれたシャーロットの魂と、大きく不気味な魔物の姿が……。
現実に救いを求めちゃいけない。そんなものはただの偶然だ……。藤田和日郎なら激怒しそうなセリフですが、それがシビアな現実というものでしょう。
このヒトの絵本はみんなこんなんばっかです。決して物語にご都合主義的なハッピーエンドを持ちこんだりしない。
多分、子供の頃にこれを読んでいたら、きっと大きなトラウマになっていたでしょう。あの永井豪の『ススムちゃん大ショック』のように。
機会がありましたらどうぞ手に取ってお読みください。読むだけなら5分しか時間をとられずにすみますよ。
09月30日(日)
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