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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■リアル・ホームズ/『トンデモ本の世界R』(と学会)/『けだものカンパニー』3巻(唐沢なをき)
実際、民間人に偽装した便衣兵がいたことは小林さん自身、『戦争論』の中で書いてるしね〜、つまり、「虐殺」が行われた根拠を、小林さん自身がしっかり示しちゃってるのである(^o^)。
そう。「虐殺」は一部軍人の暴走としてではなく、日本軍の「義務」として行われた。その可能性が高いのだ。
「そんなのは感情論だ、証拠を出せ」と反論するやつもいるだろうが、その資料を曲解し、あるいは無視し、そして「無かったもの」にしていったのがこれまでの「虐殺なかった派」。
ただし、それは中国側も同じであって、これまた「民間人30万の虐殺」なんて大ウソをつきまくっている。それこそ一次資料に、陥落以前に南京を脱出して行った中国人がたくさんいると書かれているのに、なんで30万もいるのだよ。それ以前の住人数よりもはるかに多かろうが。
結局、「あった派」も「なかった派」も、目クソ鼻クソを笑ってるみたいに自分の都合のいいようにしか歴史を解釈していないのである。
もともと「中国べったり」の報道にハラを立てて『戦争論』をぶち上げた小林さんだから、真実がどうかなんて、実はなーんも考えちゃいないのである。場を引っ掻き回すのが目的だから、それにウカウカと乗っちゃあいけない。
「と学会」はトンデモ本を笑い飛ばすのがコンセプトなのだから、さて、面白い見方をしてみせてくれるんじゃないかと期待して読んだのだ。
でもねえ、執筆してるの会長の山本弘さんなんだけど、これがいたくマジメなんだわ。
山本さんは数々の一次資料を挙げて「これでも南京大虐殺はなかったと言えるのか」また、自己矛盾しまくりの記述をいちいち検証して憤慨されてるけど、あと先考えてないバカに論理で攻めたって効果ないってば。小林さん、「自分がデタラメ書いてる」って知った上で書いてるんだから。
小林さんのマンガを描く姿勢が基本的に『どとーの愛』に見られるようなムリヤリギャグだってこと忘れちゃいけないよ。でもあのギャグ感覚がわかるのって、見たところホントに博多人だけなんだよなあ。
「世の中にギャグにしちゃいけないものなんてない」
それは「戦争」もしかりだ。
「いや、小林よしのりは本気で戦争を賛美してるぞ」と言いたい方にはこう言おう。
「その通りだ」と。
だから、それが博多人のギャグ感覚なんだってば。
本気でそんなことやるから「ドン・キホーテ」になれるんでしょうが。演技でやったって、笑いは取れないって。
山本さんが「矛盾だ」と指摘している部分、例えば「国際法ではゲリラは殺してよい」なんて、ギャグ以外のなんだというのか。「んなわけね〜だろ」ってのをちゃんと読者に突っ込んでもらうのを目的としているのだよ。
よく読めばわかることだが、「虐殺はなかった」に結論を持っていく過程で、どんどん資料をデタラメに読み替えていく手順は、「爆笑問題」の太田光のギャグのふり方と同じだ。「確信犯」でやってるんだって。
だからね〜、小林さんをへこましたければね〜、「ギャグのふり方がヘタだ」と言ってやった方がずっと効くんだってば。
根がマジメな人ってさ、どうしてもそれができなくて、あの本を、からかえないのな。
『戦争論』の功績はもっと別の面で認められていいと私は思っている。
あれのおかげで、「大東亜戦争は本当は正しかったんだ!」って堂々と発言するやつが増えたからな。今まで「隠れキリシタン」状態だったクズどもが表面化してくれたのだ。もちろん、それに反発して「日本叩き」をしようって腐れた連中もアタマをもたげてくる。
たしか去年の「オタアミ」でも、唐沢俊一さんが「小林よしのりを支持するやつも反発するやつもみんなバカ」と仰ってたが、その通りの状況が生まれたわけだ。
私の近所でも、「実は私は……」とカミングアウトした右や左のダンナサマがゴロゴロ出て来てさ、「あ、こいつはバカだ」と判別しやすくなったこと(^^)。冷静にあの戦争を見ることのできる人間というのがこうまでこの国には少ないのかと思っちまったねえ。
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09月25日(火)
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