ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491708hit]
■行間を読んでね/映画『ラッシュアワー2』&『ファイナルファンタジー』
この間「ギネスブック2001」を立ち読みしてたら、ジャッキー・チェンは『スタントを使わずに最も数多くの映画を撮った男』として記録されてた。オマケに「あまりに危険なため、ジャッキーの保険を引き受ける会社は世界中のどこにもない」だって。
まあ、確実に怪我するって解ってる契約だものなあ。
ああ、でも、今回は女優陣が特にいいぞ。
中国マフィア役のチャン・ツィイー、芝居が臭いんで、普段は美人に見えないが、アクションシーンになると俄然生える。
ああ、ああいう美女に思いきり踏まれてシバか……ああ、ゴホン、今、何か聞こえた? 幻聴かな(^.^;)。
クール・ビューティーの系譜自体は長い伝統があるけれど、テキの女ヒロインがアクションも出来るってのは、007シリーズだって、結構後期になってからだ。『美しき獲物たち』のグレース・ジョーンズあたりからかな。
それが今回は東洋美女ってんだから、『2』がアメリカで『1』以上にヒットしたっての、ツィイーの貢献度もかなり高いと思う。
……なんで殺すかなあ、もったいない。『3』にも復讐戦として出してやればいいのに。いや、死体は見せてないから今度はサイボーグ美女として……ああ、いやいや、ウソです、ゴメン。
ワリを食ってるのがジョン・ローン。
一応、悪のボスなのにね〜、その「仕掛け」がまるで効いてないしね〜、アクションできない分、演技でなんとか、と思ったら、『ラストエンペラー』の頃の演技力はどこへやら、『キングコング』のチョイ役出演の頃のクサイ演技力にまで戻っちゃってるしね〜。でもそっちの方が受けるんだろうなあ、単純バカのアメちゃんにはよう。
東洋人がアメリカ人演技すると、どうしてもムリがあるんだよねえ。ジャッキーが今までアメリカで受けなかったのは、かえってアメリカ的なクサイ演技をしてこなかったこともあると思う。
……ウソだと思ったら、過去のジャッキー映画見返してみな。動きそのものはハデだけれど、「演技」そのものは感情を過剰に発露しない、抑制の効いたものだから。
ジャッキーの真価、日本でだってまだまだ正当に評価されちゃいないよなあ。
恒例のエンディングNG集、アクションやセリフのトチリに加えて、今回はハプニング編もあり。
撮影の真っ最中にクリス・タッカーの携帯に知人から電話がかかって来る。
「撮影中だよ、ジャッキーと」
電話の向こうで相手が何か言ったらしく、眉間にシワを寄せるクリス。スッと、ジャッキーに携帯を差し出して、
「……ジャッキーに代わってくれって」
うーむ、スター同士の軋轢がNG集にまで(^_^;)。
少し間が空いたので、ケンタッキーで夕食。
芝居に出ないとなると、カロリーにも気を使わなくなってくるなあ。
せっかく少し痩せたんだし、もちっとだけカロリーコントロールがんばってみてもいいのだけれど。
ハシゴ2本目、9時以降なのでどの映画も1000円興行。ホントは『仮面ライダーアギト』をちょっと見てみたかったのだが、これだけレイトショーはなし。
で、結局見たのが映画『ファイナルファンタジー』。
『FF』も『ドラクエ』も一度もプレイしたことがない人間がこの映画を云々言ったりしたらお叱りを受けるかもしれないが、脚本が徹底的にクズだと、誉めようがありませんがね。
あの、八つの精神体を集めることが地球を救うことになる理由の説明が全くないのは何故なの?
キャラクターがステロタイプと言うより、陳腐の一言に尽きるのはアメリカ人の知能程度に合わせたってわけ?
CGがどこまで自然かってのは、もうあまり論議しても仕方ないって気がする。要するに、受け手の想像力に喚起する要素があればいいわけで、あれを「まだまだだ」って批評するなら、『ジュラシック・パーク』だって、『トイ・ストーリー』だって、当時から「まだまだ」だった。アニメを未だに「実写じゃないから」劣る、なんて言ってる連中もいるんだぞ。
っつーか、この映画の問題点、CG技術をどう評価するか、なんてところにあるわけでは全然ない。
この映画自体がCGで描く必要が全くないってことにあるんだよ。
[5]続きを読む
09月23日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る