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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■変わるわよ♪ ……何がだよ/アニメ『こみっくパーティー』第1話ほか
まだ、『大長編ドラえもん』を書きつづけてる藤子プロのほうがマシなのかな。
『アトム』の代わりに再録されたのが『落盤』。全集でも、『手塚治虫ミステリー傑作集』でも読んだことがあるので、正直「またか」と思ったのだが、なんと、ラストがこれまで収録されていたものと微妙に違うのである。
しかも、今回のもののほうが断然いい(現物に当たってみてね)。
手塚治虫自身によって単行本用に書きなおされたものが今回の収録版だったわけだが、なぜ、全集のときには改稿版を入れなかったのかな。
マンガ、石森章太郎作・成井紀郎画『決死戦7人ライダー』(角川書店・2000円)。
かつて『テレビマガジン』に連載されていた『仮面ライダーストロンガー』を全編収録したもの。つまりは第一期『仮面ライダー』シリーズの最終作ということになる。
石森自身による原作がない以上、コミカライズとはいえ、これがもっとも正当な『原作』。でも初期のあだち充によく似た柔らかい線のキャラは、タックルはなかなか色っぽくてイイけれども、ストロンガーにはちょっとナンパな印象がくっついているのであった。
解説は一生懸命本作をヨイショしてるが、やっぱり子供向けの月刊誌では、深みのあるドラマ展開はできていない。
テレビ版の最終回も、実はショッカー以来の今までの敵は、みな同一人物の宇宙人であったという、いい加減なオチであった。
『ウルトラマン』世代が『仮面ライダー』にイマイチはまれなかったのは(でもライダースナック買ってたけど)、やっぱり、そういう脚本のチャチさにもあったんだと思う。
マンガ、吉原由起『ダーリンは生モノにつき』8巻(小学館・410円)。
やっと完結してくれたか。
いや、つまんないんじゃなくて面白くはあるんだけど、これ、批評のしようがないのだ。
と言うか、批評しようと思えば引用するしかないんだけどさあ。引用するのがめっちゃ恥ずかしいマンガなんよ、これ。
引用しなくたって、「ヤリたがりの若妻が夫を押し倒すマンガ」、と言えばこと足りるんだけどね。……だからどのギャグも全てナニとかアレ関係の話ばかりなわけよ。
ああ、でも頼むから、フェラ○オした後、陰○とザー○ンまみれのクチビルでキスを迫るような絵を描かんでくれ。オトコがどれだけそーゆーのを気色悪がるかわかるか。
ラストは子作りの話か。この話題が最後の最後に出てくるあたり、これまでの連載が「ただヤル」だけの話であったことを如実に証明しているであろう。
マンガ、田村吉康短編集『筆神』(集英社・410円)。
表紙絵だけを見て買った完璧な衝動買い。
ジャンプの読み切りマンガだから、どれもありきたりなんだけれど、表題作の『筆神』だけはまあ面白い。
設定は現代の『陰陽師』なんだよなあ。でも「書」の精霊、「トヨフデヒメ」の力を借りて悪霊退治、というところがちょっとした工夫で面白い。
……もっとも、この「書が悪霊を封じる」という発想も、オリジナルってわけじゃない感じで、中国の古典あたりにルーツを求められそうだけど。
09月03日(月)
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