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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■What is Okyuto?/『新暗行御史』(尹仁完・梁恵一)ほか
 第2話から登場するもう一人のヒロイン、成春香(ソン・チュニャン)は18世紀に成立した朝鮮の小説の主人公を借りたもの。身分の違いを越え、領主の虐待にも負けず、暗行御史の恋人、李夢龍(イ・モンニョン)との恋を成就させたハッピーエンドの物語を、なんとアンハッピーエンドに作り変え、春香が「もう一人の暗行御史」となるまでを描く。
 韓国は儒教モラルが今でも強く伝統として継承されている国である。しかし、真に「自由とは何か」ということを考えていけば、従来の道徳観に対しても現代に生きる者として批判を加えざるを得ないと作者たちは考えたのではないか。
 古典に取材しながら、ラストを全く作り変え、春香を悲劇のヒロインとして描いたのは、「列女は二夫にまみえない」という儒教の倫理観からも春香を「自由」にしてあげたいという思いの表れではないか。原作の春香はただ待つだけの少女だが、この『新暗行御史』の春香は、自ら「山道(サンド)」(護衛)となって戦い、民を救う少女なのである。
 ううん、やっぱり宮崎駿あたりの影響もあるのかなあ。
 でも原典と何が一番違うっかっていうと、数多く映像化されてきている春香だけれど、ボンデージスタイルの春香は前代未聞ってことだろう。
 ……このマンガ、韓国で出版したらかえって大反響になるのではないか。


 ちょっと夜更かしして、『ここが変だよ日本人』、霊能力者特集を見ながら寝る。でも、ヤラセがミエミエの展開で興醒め。
 ……だからどうして外人の霊が日本語で喋るんだよう。

08月23日(木)
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